【担当者より】・アシストフックの組糸切れについて
おはようございます。
いつもレポートありがとうです。またお立ち寄りくださる皆様もありがとうです。秋のハイシーズンたまらんですね。
弊社広報スタッフの西浦&一森の男女群島遠征レポも迫力満点です。
自分もメンバーにいれてもらってたんですが、哀しき営業職、休みがとれず泣く泣く断念。行きたかったなー(´д`|||)。
皆さんも秋を存分に楽しんでくださいませ。
さてさて、アシストフックのことで2つ、とてもいいレポートいただいてます!
皆さんも読まれたでしょうか?
ボンクラアングラーさんのレポート(No.350)松尾弘司さんのレポート(No.339)、お二人とも組糸切れを経験されてるですね。そんな、組糸が切れるケースについて擊投サイトですし、すこしマニアックに掘り下げてみたいと思います。
●アシストが切れる要因
①魚によるもの。
鋭い歯を持つ魚によるカットや大型魚と長いファイトでの擦り切れ。
②環境と動作によるもの
磯際やテトラ表面の貝など付着物によってピックアップ時やランディング時に傷つき、そこから切れ
③糸のヨジレによるもの。
よじれたところのテンション差から強度が低下して切れる。peが絡んだときに無理に引けば切れてしまうのと同じ現象。
●それらに対する対策として、担当者の考えること
①のカッター系は残念ながら、ある程度仕方ないし、諦めもつきます。サワラが多いならワイヤー入り組糸にするなどの対応が有効ですし、大型の魚に飲まれてのファイトが予想される釣り場なら、太いアシストを選択しておく必要があります。また自分はやりませんが、組糸に収縮チューブをかける方もいます。
②はピックアップの工夫で防げます。(ジグのピックアップ時に傷つけずにピックアップふる方法は以前ごも何度か紹介していますのでアーカイブご参照を!)
要注目なのは③です。こよ③が。
これは防ぐにはひとつめとして、魚を取り込むときに意識するとよいと思います。
魚が回転して暴れたり、激しく跳ね暴れる場合(ぶり系やシイラに多いですね)、それによって組糸に激しいねじれが入ります。組糸がビミニツイストのように、固くツイストしてしまうと、その状態でテンションが掛かればどうなるか?
簡単に切れてしまう。
切れてしまえば、交換の目安になりますけど、厄介なのは多少のくせがついただけで強度劣化に気がつかずに使い続けてしまうことです。
これが最悪で、次の魚がヒットしたときに切れてしまいますね。
PEラインにときとして、コブができるようなウインドノットなどの結びコブができてしまうことがありますよね?その状態で強い負荷が掛かるのと同じことが起きてしまいます。
不要に魚を暴れさせないことがコツになります。
首を振らせないように、あるいは暴れさせないように、取り込みをすることですね。
とはいっても、馴れてないと難しいと思われるかもしれません。
いくつか、具体的な対策として思い付くことを挙げてみます。
●具体的な対応として考えていること
・磯では70センチくらいの魚なら抜きあげも多用しますが、叩きつけたりするような抜き上げをしない。そういう抜きは落下の勢いも激しく、魚もやはり暴れますね。
興奮させないように、金魚すくいの金魚をやわらかに持ち上げ、おろす。そんなイメージで、自分は抜いてます。
また、細かいことを言えば魚体の一部が空気中に出る程度の浅いタイドプールなど、水のあるところに魚を横たえると、比較的おとなしくしてくれます。元気な魚の場合完全に空気中の岩の上よりも、少しは落ち着くのかもしれないですね。
シイラなどの場合はこの方法でかなり楽にやってます。お試しください。
・波止や堤防ならネットをつかえば、魚は暴れたくても暴れません。ゆっくりハリをはずせます。
想像してください。ときどき遊園地や公園で大きく組まれたネットのような遊具がありますが、人間もそんな遊具の上では手や足がとられ、思ったようには動けません。魚も同じでなんでしょうね。ネットが使える波止や
堤防ならネットがよいと思います。最近はラバーネットも多いですね。リリースすることも多い自分には、魚を傷めずリリースすることができるのでこれは余談ですが、ラバーはかなり気分がいいです。
・磯ではネットは使えませんから(波の影響や、フックがらみのリスクがあり餌釣りとは事情がことなるからです)、ギャフを使うことが多いですね。ネットと違うから暴れの抑えかたも必要です。ほれには効果的な方法があります。→魚の尾をもち屈曲させながら磯面に押し付ける、それで暴れをとめることができます。
これは確か擊投トレイルの上五島編で、西浦が1尾めのぶりを寄せ、私がリーダーを持ち上げた直後に磯の斜面でそれをやった記憶があります。
ただし、これは魚を傷めますからキープ前提のやり方ですね。
魚を暴れさせないことは、アシストフックのキンクを防ぐことに繋がります。つまり、バレを防ぎます。いろいろなことに気をつけつつ満足の釣りを高めたいですね。
●ちなみに、ジガーライト段差シリーズは、ショアオフショア問わず、ほんとうに多くのユーザーさんに使ってもらえてるシリーズです。
組糸は細めですが、そのぶんフックにかかる水圧は少なく、メタルジグのもつ本来のポテンシャルを発揮でき、結果としてバイトを得やすくなります。
もし、耐久製を求める場合はジガーミディアムロックやチェイスなどの、アシスト完成品各種は組糸がワンランク太くなっています。耐久強度を優先する場合は、そちらをおすすめできます。
また、ファイアツインの場合は2/0(80g用)までは細めで、3/0(100gよう)、4/0(120gよう)は標準的、5/0からは外洋磯想定で一気に太くしてありますので、比較的無難な選択かと思います。
いろいろ書いてみましたが、ショアジギングは奥深い。
前述のような環境要因の違いから、配慮するべきことが多いですね。フックが弱るいろんなワナ? があります。
ドラグであやしてから弱らせて船べりまで寄せることが船ならできるのですが、ショアではなかぬかそれは許されません。
5~8キロくらいの標準的サイズの青物の場合、おおむね一分前後くらいのアングラーがおおいのではないでしょうか?取り込むときにはまだ魚はたいてい元気なままですしね。暴れますよね。
そのあたりはオフショアでの取り込みとは違う、ショア独特の事情でしょう。
ご参考いただけるものがあるかもしれませんので、今後もきっかけあれば細かいことを、ここに書いていきます。自分も多くの失敗ばかり重ねてますので。
●今日三陸からレポートいただいた白い絵筆さん、初レポートありがとうございます。
いきつくところは、白い絵筆さんのようにアシストフックは自分の釣りように自作することかもしれませんね。
自作についてはいろんな、技法を今後もご紹介していきたく思っています。単にアシストフック自作作業だけをご紹介ふるのでなく、それが釣りとどう関連するのかを、強く意識しながら解説させていただけるところが、擊投サイトの有り様だと思っています。
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