【担当者より】・Oさんからのご質問に対して
【 広島県 Oさんからのご質問 】
①撃投ジグストライクで未だ魚を釣った事が無いのですが、ストライクのアクションはロングジグの左右にスライドし易い特徴を活かすようにロッドを大きく煽った激しめのロングジャークとかが良いのでしょうか?緩いワンピッチや緩いじゃかじゃか巻きとかはあまりよくないですか?ストライクでヒラマサを何としてでも釣りたいのですが、島根県出雲市の地磯で投げ倒してるのですがバイトも未だ皆無で心が折れそうになってます。広島の呉エリアでショアジギングする際もエソすら食ってこないです。僕の技術不足ですがなんとか1本獲る為の何かアドバイスがあればお願い致します。
②ショアジギングをする上でジグのアクションを激しく動かした方(オフショアジギングの丹後ジャークのように)が魚にアピールできるのではないかと思う自分がどうしてもどこかに居ます。全然青物釣れてなくて島根県出雲遠征もずっとボウズくらってます。撃投ブログにも書いてあったように、あくまでもジグを落とす為のジャークということは頭には入れてるのですが…。撃投ジグシリーズでショアから青物(ブリ族、ヒラマサ)を釣る上で、これが絶対大事!っていうことは何でしょうか?ジグのアクションの仕方等で何かあればアドバイスお願い致します。
③ジグのウェイトが大きくなると魚からのコンタクトも減る気がするのですが、気のせいでしょうか?例えば、広島県でいうヤズ(50cm前後)クラスの小さい魚でも、100g超えのジグにもバイトしてくるのでしょうか?
【担当者からの返信】
上記のように、丁寧かつ熱量のあるご質問いただき、ほんとうにありがとうございます。
なにかと文章が長くなってしまいがちな私ですが、
このあと、書かせていただくことは簡潔にまいります。
書くことは、Oさんが「島根の地磯でストライクで、1尾のヒラマサを抱き上げる」
そのことに絞ります。
ご質問はほかにもいただいていますが、まずは本日は「ストライクでのヒラマサ1尾」に絞らせていただきます。
ストライクでヒラマサを、と読んでくださる方にもどこか参考になる部分があると嬉しく思います。
【ストライクについて】
その挙動は遊泳力のあるヒラマサを誘う力をジグそのものが持っています(※1※2)。迷わずストライクを使い続けてください
【ジャークは三三七拍子で】
フォールごとに三三七拍子を繰り返してください。
チャッ チャッ チャッ(間)
チャッ チャッ チャッ(間)
チャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッ→ フォールで底をとる
同じ事を繰り返す。
ただし、三三は強めに、スライドを意識してください。イメージとしては1ジャークごとを竿のバットで「弾く!」感じです。
そうすればストライクが
ヒラマサを勝手に誘います。また、バイトのタイミングである「間」を適度にとれる黄金リズムです。
ストライクは他のジグと比較すればはるかに少ない力で、楽にヒラマサを誘う直線的なスライド&水平フォールを演出することができるデザインです。
【バイトはどこでくるのか?】
最初の「三」が終わった直後と、次の「三」が終わった直後、そしてそのあとの七回のワンピッチ全てです。ここはその心構えでいてください。
【バイトか来たら】
おおむね、ブリとは異質のトリッキーで不均一な躍動感が伝わります。わたしは深く考えずに、ガンガン巻けるだけ巻きます。その意識を持ってください。ここが「ジグで10キロ、プラグで20キロ」と評される所以です。
トップと大きく異なる点としてアドバンテージは、ヒラマサにあります。ランディングはプラグに比べて困難です。
ワンポンピングでハンドル4回転。それをなにも考えずがむしゃらに休まず16回巻く。
16回が無理ならば、八回×二回に分けてもいいです。キツイですけどガンガンリフトして、ヒラマサの戦意を奪ってください。
恥ずかしながらのカミングアウトですが、長くやっていますが自分はヒラマサ10キロ超えをジグではまだ実現できていません。
チャンスはありましたが
難しさを実感しています。いつかチャンスがあればいいのですが。
【ドラグテンション】
足場や体重にもよりますが、ドラグはロッドにラインを通して計測して6キロ~7キロくらいをオススメします。ズルズルと楽々引き出すような相手なら、さらに1/3回転ずつドラグノブを締めてください。
【タックル】
島根ですから地磯とはいえ一発があります。
メインラインは5号(新品クラスなら4号)。リーダーは16~20号。リーダーは太ければ太いほど、長ければ長いほど、なぜかストライクはスライドしやすくなります。
【フックについて】
フックはストライク85でシワリ3/0をツイン、もしくはガチファイトならロックの5/0を一本。
105ならシワリを4/0か5/0に。ロックなら7/0に。
風が出て、125、150ならそれ以上にしてください。
【注意点その①】
ヒラマサをボトムでかけてしまうと、そのあとの取り込みは困難になります。ですから底の荒いところでは、最初の「三」と次の「三」を引っ付けてしまって、「6」とし、しかもワンピッチのハンドルを二回巻く(倍にする)くらい、ヒラマサに「食わさずに追わせるだけ」にしてください。そうすることで少しでも上層でバイトさせ、ランディングを有利に運びたいですね。
【注意点その②】
地磯ですから、単独での釣行も多いのではないでしょうか?
ランディングはギャフよりも、可能なら波に乗せたズリ上げをオススメします。
魚の頭の向きと、寄せる波の向きが一致したタイミングで寄せ波にのせ、波と一緒にサーフィンするようなイメージのまま、思いきって自分の背後までずり上げるつもりで大胆に上げてください。次の波に引かれない場所まで。
【大事なこと】
いろいろ書きましたが、脱力したワンピッチジャークでも
腰だめのロングジャーク&フォール(おっさんジャーク)でも、ストライクはヒラマサを誘います。
ジグは単なる金属片、水中にあり、移動していることではじめて魚から補食対象と認識され、バイトの可能性があります。
どんなショートキャストでも、ぬるいジャークでも構わないですから
「竿を置かないこと」
つまり投げ続けることが、一番大事です。
休まない人が、結局は釣ります。
飛距離30メートルでもいいです、ロングジャークだけでもいいです。
投げ続けてください。
ジグのすぐ後ろにヒラマサが追尾してきてるイメージでずっと続けることです。
【さらに強力な武器は】
「まったくアタリもない。気持ちが折れそうになっても投げ続け、とうとう1尾をずりあげた」
その経験を積み重ねていくことです。
爆釣体験を何度も経験するよりも、「投げ続けた結果の1尾」その経験は凄まじい強みになります。
やがて二回目を経験する。
三回目、、
四回目、、
そうなると、投げ続ければいつか必ず釣れると、メンタル的な武器になってくることが自覚でき、ジグを操る感覚が一段別の次元になってくるのがわかります。
気配と言うか、、。
他の方が、スマホを見て休んでいようが、談笑していようが、投げる。
雨や風に泣きそうになりながら、投げ続ける。
これは冗談抜きです。
その結果
手元に来た衝撃は、忘れられない一撃となります。
その瞬間がくるまで投げ続けてください。
要点だけをわたしの主観で書かせていただきました。
よい釣りとなりますように。
※①ヒラマサは、ブリと違って扁平な魚体で、遊泳力があります。
ゆえにダツやシイラ、トビウオなど速度感のあるベイトや細長いカマスなども普通に補食するシーンを見かけます。
ストライクはあえてエッジをもうけていません。
エッジをもうけると、そのエッジが水を切り裂き必ずカーブ(弧)してしまい、直線的なスライドエネルギーには転換されません。
直線的でスライド感がある圧倒的なジグにしたかった。それがストライクです。ヒラマサが補食している速度感のある栄養価の高い大型ベイトのパニックアクションを演出しやすいようにと意図したものです。
お時間があるときに断面をよく、ご覧になってください。
エッジがありません。
ヒラマサを誘う直線的な軌道のためです。
※②ジグのカラーについて、よく話題にでますが
自分の場合は、なにかホログラム系と、なにかグロー強い系の2つがあればOKです。
つまり反射効果のホログラム系と、発光系のグロー。
カラーはその程度で、それよりもウェイトバリエーションや、タイプをバリエーション広く持ちます。
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