【担当者より】・この試作は4年前
暑いっすね。ほんま毎日陽射しが暑い。
かと思えば、ニュースを見て驚かされましたが、大雨の被害が出ている地域もあります。
被害が大きくなりませんように。
ほんとに、ご注意くださいますように。
●あと三週間ほどで、「動かないジグ」擊投レイドバックを発売させていただける見込みです。
●営業社用車をコンビニに停めて、コンソールから過去の試作を出してみました。
画像のものは4年前。さのころは、もっと「動かないジグ」の必要性を猛烈に感じていたころでした。
●ベイトフィッシュはいつも激しく逃げ惑っているわけではなく、また青物もいつも逃げ惑っているベイトフィッシュを追っているわけでもありません。
●青物も(とくにブリ属や大型の魚は)、少ないエネルギーで優位に補食できる「状態」にあるものをできれば補食したいでしょう。
●私は、擬似餌は、流れのなかで流れとほんの少し異質な動きをする生物は、生物として認識されるのだろうと考えています。
漂っているだけで、あるいは浮いているだけで、ルアーなり、毛鉤なり、ワームなりが補食され、ヒットに繋がった経験は誰もが一度はあるはずです。
それは「なぜか?」。ルアー自体が特筆すべきパニックアクションを見せなくても、「移動」していれば、魚は認識するのだろうと思っています。
●流れの中で、ほんの少しの異質な移動をすれば、「餌かも!」と青物は思うはずだす。
ミノーには反応しないのに、シンペンには狂ったようにもんどりうってバイトしてくるヒラスズキや、スプリットショットで潮な馴染ませているだけでついばむように補食する大型メバル。
そういうことから連想できるなにかです。
●動かないだけのジクなら簡単です。
けれど、そこに
「潮圧を感知する」「水平にフォールする」
その能力も同時に盛り込ませたくてずっと模索してきました。
潮圧を感知することは、釣れない時間帯のなかでも僅かな可能性を見いだすことにつながります。それは魚がいる場所を特定したり、ジアイを感知したりという意味です。
●また水平に落ちることは、ジャーク時とは異なるフォール速度を表現することになり、喰わせのタイミングを提供することになりますからやはり大切なファクターです。
●レイドバックは引き抵抗はストライクやレベルの軽さと比較すれば、かなり重たく感じるはずです。
ノーマルの擊投よりも少しだけ重いです。
エアロと同じくらいかな?
けれど、擊投ノーマルともエアロとも、異質の重さです。
●動き、により生まれる重さではないからです。
言ってみれば「粘り」。
潮に対して粘るような重さで、一定しています。
それを目指してきました。ノイズのない安定した潮圧感知が、納得の一尾につながると感じているからです。
●わざわざ釣れない釣り、ショアジギングを趣味としているのなら、釣れないことも楽しみと思って、それでもなんとか一尾までたどり着くプロセスを諦めたくない。
●レイドバックを投入するタイミングは私的にはふたつあります。サブでひとつ。
3つですね。
①潮が完全に止まったとき。次に微かに動き出すタイミングを、いち早く感じとるため。
これは潮の「動き出す」というよりも潮の「ゆらぎ」のようなものを感じたいからです。
ラインもリーダーも、際どいとこまで細くしたいです。
暑い最中で人間は微風でも感じ取れるように、魚も微かな潮のゆらぎを敏感に感じ取っているはずだから。
ふたつめは乱流やヨレの中を通し、水中の壁がどこにあるかを探るときです。これはレイドバックでなくてもはかな擊投できることです。
けれどこの前釣りをしていて感じたのは、やはりノイズが少ない。
一段上の感知力があります。潮の緩急にあわせて緩ならば軽く、急ならば重くなる。素直に伝えてくれます。
そんな釣りをしたいときには、こちらの集中力が高まってくるのがわかります。
そして、サブとして三つ目はベイトが小さいとき。比較的シルエットがコンパクトなので。
そんな感じです。
レイドバックになるまでに、ベースの試作は4つ。それぞれを微細にヤスリだ加工したりしてレイドバックになりました。
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