329・何も釣れなくても何かを得た感覚と満足感
●釣行日
2023年11月8日
●ポイント(場所)
長崎県平戸市生月町
●お名前
G‐BOY
●使用ルアー/ジグ
KM工房 シーカ200、ティンバースーパーロング230、撃投ストライク125g
●使用フック/サイズ
チェイス9/0 SJ41 9/0 ファイアフック6/0
●魚種/全長(cm)
無し
●釣果コメント
久しぶりの投稿になります。宜しくお願いします。
私はいつも地元愛媛県の地磯で
大型の青物に狙いを絞り釣行を重ねています。
ただ、まだヒラマサという魚を釣った事がありません。
その為、ヒラマサってどんなもんなんやろ?
という興味が年々深くなり
今回思いきって長崎県まで遠征してきました。
結果として釣れませんでしたが、
「ワンチャン撃投グッズが当たるかもしれないし」
という不純な動機で
遠征の内容をレポートさせて頂きます。
長崎県の地磯巡りという構想は以前からあり、
行くのなら数日間車中泊する事になるので
仕事の調整、家族の理解をクリアした上で
実現可能になることから、何となく狙いを定めた
11月上旬~11月中旬へ向けて
数ヶ月前から準備に入りました。
何とか実現可能な条件を満たし、
出発予定日の2~3日前から
車へ道具を積み込んだりと出発の準備をし、
出発前夜には万全の状態で酒を飲み
「準備、完璧や。」と思いながら就寝しました。
が、3時間後に目が覚め一向に寝られる気がせず
早めの起床。
予約のフェリーまで少し時間があったので
コーヒーを飲んだりイメトレしながら時間を潰し、
6時20時分八幡浜発→
9時10分別府着のフェリーへ乗り込みます。
船内では仮眠の予定でいましたが、
目がバッキバキに冴えており別府までの約3時間は
ほぼ2等客室で体育座り。
別府へ着くとナビへ目的地を入力。
場所はグーグルマップのみを頼りに決めていたポイント、
長崎県平戸市生月町 大バエ。
釣果情報などは何もなく、
「ここで投げたい」という気持ちだけです。
目的地を入力した後はひたすら高速道路を走ります。
が、だんだん喉に違和感が。
睡眠不足からくる体調不良の初期症状だと気付きましたが、
もう引き返せないので
余計な事は考えないようにして運転に集中しますが、
いかんせん調子が悪く一瞬「帰ったろかな。」と思う程。
まぁ、人生なんてのはえてしてこんなもの。
途中トイレ休憩や買い出しなどを挟み
目的地までは5時間くらいかかりましたが何とか到着。
地磯への降り口確認などの下見を行い、
生月町のファミリーマートに売っていた
ヒラスの刺身とビールを流し込み早めに就寝。
翌朝起きると体調も回復していたので
磯へ降りる準備を開始します。
が、自分が寝ている間に車が2台来ており、
既に磯へ降りている様子。
「あぁ、このパターンか。まぁ想定の範囲内や」と
自分も磯へ降ります。
ポイントへ着くと、かなり広々とした磯で
立ち位置もたくさんあり、問題なくやれそうだったので
先行のアングラーの方々全員へ挨拶を済ませ、
まだ暗いながらも自分が思う、
良さそうな立ち位置に入らせてもらい、
ようやく釣り開始です。
「ついに始まるぜ。」とワクワクしながら
いつもの様にポッパーから投げ始め、
明るくなり始めるとダイビングペンシルへ変更。
黙々と投げ続けること30分くらいたった頃、
飛沫を上げて派手めなバイト!!
あまりにすぐに反応が得られた事に
「嘘っ!?」と思いましたが、魚がかかることは無く、
すぐさま投げ直し、数投後。
今度も同じような場所をダイペンがさしかかった瞬間
ドバッとしっかり重みがのるバイト!
この瞬間この遠征に費やした時間と思いが爆発し、
まるでシオマネキかと言わんばかりの
鬼フッキングをかましてしまい、一瞬にしてフックオフ。
そう、人生なんてのはえてしてこう。
次があるさとその後も黙々と1日投げ通しましたが
それ以降反応は無く、
翌朝も同じ磯で挑戦しましたが
反応はありませんでした。
天気の関係もあり、急遽帰らないといけなくなり
2日目の朝マズメ後はすぐに片付けて、
そそくさと帰る形になりました。
今回この釣行では、
いままでやってきた事がこの遠征を通して
どの程度通用するものなのかを
知りたかったのもあります。
結果としてシオマネキフッキングを
習得しただけで終わりましたが、
自分で計画を立て、準備し、
実行できたこと自体がもはや満足でした。
そして磯で話しかけて下さった
地元九州アングラーの方々、
愛媛からだと話すと凄く驚かれてましたが、
凄く親切にポイントの情報など
惜しげもなく教えてくださり、
「是非釣って帰ってほしいと願ってます。」
とのお言葉まで。
志を同じく磯へ立つアングラーに県境などないなと
感動しました。
釣りをした2日間ともそうですが、
その日初めて出会ったアングラー同士が
朝マズメが一段落したタイミングで
「どうです?」と情報の共有を行います。
これは地元でもよくある事で、
こういう釣りから生まれる特有の仲間意識が
あったりするのかな?と感じています。
今回ヒラマサに出会うことは出来なかったけれど、
元々釣果に報われることの少ないこの釣りです。
経験上、やってみた事の中にしか成功も無かったし、
何も釣れなくても何かを得た感覚と満足感があり
価値ある経験となりました。
帰りのフェリーから見えた、
時おり起こる何かのボイルを眺めながら
「あぁ、ファミマでヒラマサの刺身買ってた時点で
薄々結果分かってたんかな。」と遠のく意識の中、
目をつむりました。
最後にこの場を借りて御礼を言わせてください。
親切に接していただいた九州アングラーの方々、
ありがとうございました。 またどこかで。
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