隠岐と撃投ジグ
●釣行日 :2015/10/24
●釣行エリア :隠岐
フィールドテスター 赤木 光広
●使用ルアー/ジグ :撃投ジグ105g ピンクグロー
●使用フック/サイズ:シワリ6/0
●魚種/全長(cm) :ヒラマサ73cm
肌寒さも増してくる10月下旬。
少しずつ風も北寄りになりいよいよショア青物のピークを迎える季節がやってきた。
撃投ブログでの吉成さんの隠岐レポートを拝見させて頂きながら、
「私も隠岐の磯に立ちたいなぁ~」 そんな思いで臨場感のあるレポートに煽られ、久しぶりに私は友人3人で隠岐へと向かった。
いつもの様に浜吉丸に慌ただしく荷物を積み込んでいると、先に到着している担当者2の西浦さんが出迎えてくれた。
お互い久しぶりの隠岐を満喫するべく欲張りなタックル(根魚狙い)もちゃっかり忍ばせ夜明け前には渡礁となった。
私が渡礁したのは「大森北ノ鼻」。
ここは実績もさることながらロケーションが最高で、海を眺めているだけでも気分がいい。
今回自分の中でのテーマは基本ジグ縛り(笑)。
五十肩が痛くなればポッパーやダイペンなども少し使用する。
ショアジギの原点のようなこの隠岐で今一度ジグでの釣りをおさらいすることと、
以前のジグを多用した時の新鮮な気持ちを今一度味わってみる。それがジグ縛りの主な理由だ。
いつもは磯をかすめた潮は北へと向くが、この日の潮は磯をかすめて反対の東向きに流れている。
見た目しっかり流れているがこれが吉と出るかは不明だ。
これまでにない潮流の向きに戸惑ながらも、ティップからブラ下がった撃投ジグのピンクグローが
「俺が頑張るから」とでも言っているかの様に私の気持ちを和ませる。
少し西風が強い中、最高の磯でのショアジギングが始まった。
しばらくは潮の状況を感じながらセンサーリトリーブで凡そのピンを絞り込む。
キーは重い潮と軽く感じる潮の境目で喰わせの緩いシャクリを入れる様にしている。
開始から1時間経過したところで沖からイワシが入りだした。
表層にはたくさんのベイトの群れが確認でき多くのカモメが旋回している。
それでもトップに替えることなくピンクグローの105gでシャクリ続けた。
喰わせのタイミングを重い層に入る前にスローにジャークすると一撃でバイトしてきた。
ロッドの叩き方から間違いなくヒラマサだ。
ほどなくしてギラギラの中にもクッキリとしたイエローストライプが右往左往しながら寄ってきた。この瞬間のヒラマサが私は大好きだ。
サイズは73cmとたいしたサイズではないが、ガッチリとカン抜きを捕らえたシワリ6/0にいい仕事をしてくれた撃投ピンクグローが絵になる。
それからというものジグで広範囲を探り、サイズアップを狙う。
しばらくすると鳥もいなくなり潮も緩みだした。
止まるまでのわずかのチャンスに掛け、ひたすら撃投ジグをシャクリ続けた。
「大型よ、口を使え!」そんな思いでシャクリ、ジグに吹き込むこと数時間が経過したお昼前、
久しぶりに腰に響くほどの強烈なバイトがあった。
ところがいかんせんヒットしたのは根の荒い方向。
強引にいくか、いったん魚を出してコントロールするかはこの瞬間に決めなくてはならない。
私は前者を選択し、タックル強度のギリギリでリフティングに入った。
右方向からテンションを掛け左のオープンエリアへ誘導する。
魚はたっぷりの重量感を維持したまま上手く左へ動き出した。
まずやっかいな張り出しである一つ目の根をクリア。
ここで最後の二つ目との根の間で出来るだけポンピングで浮かす。
久しぶりに山側へ目一杯体重を掛ける。
ようやく二つ目の根に入りかけた時にさらに左へ誘導する。
距離的に自分の中で根を交せた感じがあり最大に負荷を掛け浮かせのポンピングに入る。
ここからヒラマサも勝負を掛け怒涛の締め込み開始。魚も勝負に出た!
ところが交せたはずの根は実際には交しきれておらず、完全に根を巻いてしまい本線からブレイク。
久しぶりに腰から砕け落ちた(笑)。
おそらく80cm後半から90cm台サイズだと思うが、まだまだこちらの修行が足りない。
もう少し魚をしっかりコントロールせねば本当の意味での満足感や達成感は味わえないのがこの釣りをここまで続けた信念である。
その後もジグで続けるも潮が緩んでからは反応がなく、
2時過ぎに隠岐が初めての友人がシオをヒットさせ初モノに喜んでくれた。
やはり隠岐にはヒラマサだけではないアングラーを引きつける素晴らしい魅力があり、
今更ながら今回の釣行でまた通いたくなってきた。
もしこの撃投ブログを見ておられるアングラーの方で隠岐に行かれたことがなければ、ぜひ一度足を運んで頂ければと思う。
釣りもしやすく、まだまだ海も豊かで、ロケーションが本当に素晴らしい。
浜吉丸なら七類からの日帰り便もあるので私の様な大阪南部からでもアクセスしやすいのが有難い。
年内もう一度チャンスがあればまた隠岐へと足を運んでみたいと思う!
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