納得のいくサイズ!!
●釣行日:2019年7月15日
●ポイント(場所):南伊豆神子元島
●お名前:糺和樹
●使用ルアー/ジグ:各種ダイビングペンシル・ポッパー・ミノー・撃投ストライク125g
●使用フック/サイズ:ST66-3/0~4/0・ST56-2/0~3/0・STX58-2/0~3/0・ロック5/0~6/0
●魚種/全長(cm):カンパチ91㎝・7.3~7.4㎏
今年もこの時期の南伊豆、神子元島へ行ってきました。
もう何年も、各季節においてトライしているカンパチの良型を求めての釣行です。
(6年経っていました)
2年前は撃投ストライクの磯際おっさんジャークにビッグバイト!
しかしながら締め込んだドラグを一瞬にして出され完敗。
後ろに弾き飛ばされ天を仰ぎました。
昨年のこの時期は朝の第1投目、
「ついにやったか!?」
と思ったのですが、寄せてくると20㎏はありそうなサメ。
根の荒い場所でのファイトの練習となりました。
片道4~5時間かけ、何もないこともざらですが、
「次はどんな経験が出来るのか!?」
そんな思いと妄想で毎回ワクワクがなくなることはありません。
また、たまにそんな夢をみせてくれるような景色に出会えるのでそれがモチベーションとなっています。
【強風と潮の流れと】
前置きが長くなりましたが、
7月15日、3連休の最終日に、釣友と2人、神子元島の磯に乗ることが叶いました。
北東北の風が10m以上あり、立っているのもやっとというような状況。
自分の右方向からの強風と、左前方からの速い潮の流れによってダイビングペンシルは暴れ、宙を舞い、使い物になりません。
また、サミングをするのですがキャスト時に出る糸フケの量がハンパない。
ならばと手持ちの撃投ストライクの中で一番重い150gを潮上へキャストも、川のように流れる潮によって底を取っている間に足元まで戻ってくる始末。
ポッパーでかろうじてミスダイブを少なくしアピールすることが出来ることを確認。
そんな朝イチの時間帯、ルアーの着水点の近くでメーターオーバーの何者かが跳ねました。
ルアーには反応しませんでしたが、私には大きなサワラ?沖サワラ?のように見えましたが、真相はいかに。。。
【集中のしどころ】
期待の高まる朝の時間、投げられるコースもルアーも限られましたが何かありそうと思うには充分な何者かの跳ね出しを目撃し、しばらく投げていましたがいよいよ潮が激流となり私の技術ではどうにも出来ないと判断し、ここは潔く休憩!
とはいえこの時間帯はフカセ釣りを楽しむつもりで来ました。
ここ1年ほどはルアーとフカセ釣りを両方楽しむことにしています。
ルアーだけやっていた頃は気付かなかった磯のことや魚のこと、海のことでいろいろと発見があり、これはこれで大切な時間となっています。
また、それがルアーに活きているとも思っています。
(両立というのはそれはそれで中途半端になってしまいがちなので、そこは悩みどころですが...)
そんな時間を過ごし、
潮が緩む、であろう10時頃までフカセ釣りを楽しみました。
また、行きの車内で潮の緩むところでチャンスがあることが多い、と釣友と会話をしていました。
【的中した千載一遇のチャンス】
はるか向こうの神子元島本島に見えるルアーマンの方々がふと目に入りました。
「そうだった、そろそろ潮が緩む頃かな?」
フカセ釣り初心者の私は、没頭していると磯際のウキに意識が集中し、沖への観察がままならないことがあるのですが、この日はふと気付かせてもらった感覚でした。
時刻は10:30、ルアー再開!
相変わらずの強風と少ない足場で投げられるポイントは限られていますが、ちょうど良い潮目が差してきていました。
ポップクイーン160を風に乗せ潮目の向こうにキャスト!
いきなり動かさず、糸フケを落ち着かせてからのポップ・ポップ・ダイブ。
ちょうどその潮目に差し掛かった時、下からもの凄いスピードで魚が襲いかかりました!
魚体丸出しのバイトだったのですがあまりのスピード感に、
「うわっ!えっ?シイラか!?」
勘違いしたままファイトに入りますが、そのまま勢いよくドラグを出し下へ、そして左前方にある磯際へ突っ込みます!!
こちらも負けじとロッドを曲げ応戦!
しかし勢いが止まりません!汗
このままではメインラインを擦られてしまう危機感を感じましたが頭の中は冷静であったと思います。
駆けつけてくれた釣友が磯釣り用のタモを持って臨戦態勢に入っているのが目に入りましたが、オイオイ!それじゃどうにもならんぞ!笑
一旦ベールを返し左方向、磯の張り出しへ移動しながら、
「これがシイラなら特大サイズやぞ!?」
そんなことを思いながら干潮時のみ顔を出す足場へ移動。
再びロッドを曲げ応戦します。
最近は魚の頭を常にこちらに向けるようなファイトを目指していましたが、今回はそれが出来たと思います。
抵抗しながらも徐々に浮いてきた魚
「違う!カンパチやっ!」
一気に鼓動が高鳴りましたが、もうこれは何が何でも獲るんだ!と。
躊躇なく、そのまま波を利用してズリ上げてキャッチ!
横たわる堂々とした魚体にしばらく呆然としましたが、徐々に湧き上がる嬉しさ。
違う魚と勘違いしていましたが、振り返ってみると、あぁ、カンパチやったんやな、と。
そんな出会いでした。
6年かかりましたがようやく納得のいくサイズが獲れました!
帰宅後ラインをチェックしてみると新品のPE6号には傷が入っていました。
最初の立ち位置から強引にいっていればブレイクしていたかもしれません。
キャストの立ち位置、抵抗する魚に追従したファイトの立ち位置、その判断、ロッドの限界値など、これまでの経験値を活かせた流れの中でのキャッチは忘れることのない経験となりました。
根の荒いこの磯で獲れたのもそれらの積み重ねがあったからかなと思います。
もちろん、通っている間にはもっともっとデカいのが泳いでいるのを確認していますので今後も更なる大型を狙っていきます!
毎釣行、納得サイズが釣れたらそれはそれで良いのかもしれませんが、しかし自分にはたまに出会えるくらいの距離感が良いのかもしれません。
簡単ではないから考え、そして燃えたいなと思っています。
これからも磯を楽しみたいと思います。
長文失礼致しました。
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