驚きのショアカジキ!
●釣行日:7/29
●ポイント(場所):南伊豆中木エリア
●お名前:糺和樹
●使用ルアー/ジグ:各種ダイビングペンシル・ポッパー・ミノー・シンキングプラグ・撃投ストライク125g~150g・撃投レベル230g
●使用フック/サイズ:ST66-2/0~4/0・ST56-2/0~3/0・STX58-2/0~3/0・ロック5/0~6/0
●魚種/全長(cm):バショウカジキ2m5㎝/14.5㎏(血抜き後計量)
●使用アイテム:撃投フローティングベスト3・OSBRTシャツ・クイックグローブ
【久々の平日休み】
選んだのは南伊豆エリア。
頭に浮かんだ2つの磯。
まずは前回同様に神子元島に向かおうか?と船長に電話しましたが、
梅雨明け灼熱の平日月曜日、他にお客さんの予約がないとのことで断念。
もう1つ、中木エリアにある渡船屋、重五郎屋さんに電話し出船確定!
まずはここでホッとします。
天気、海況等で磯に乗れないというのが一番ダメージありますよね?
まずは磯に立って、フルキャストしたい!
いつもそんな思いです。
南伊豆中木エリアの渡船、重五郎屋さんにお世話になるのは今回で2度目。
2時間弱、寝たか寝てないかの仮眠を取り、受け付けを済ませて乗船。
私を含めルアーマンは3名。
皆、単独での釣行者
一級磯カツオ島に3名で乗せてもらいます。
タックルを準備しながら簡単にご挨拶。
1名の方は少し離れた場所にポイントを取られたので私たち2名で「カツオ島の裏」と言われるポイントにてスタートです!
(この日初めてお会いしました。M氏とします)
速い下り潮の脇を狙い、追い風に乗せたトッププラグで攻めます。
トップへの反応がないため今度はジグで。
150gの撃投ストライクをドリフトさせながらボトム~中層を意識して流しますが、こちらも反応ありません。
しばらくこのローテーションで続けましたが反応はありません。
【やる気スイッチ】
ここでM氏と2人、島の表側へ移動。
こちらでは全くヤル気のないシイラが目の前をウロウロ。
プラグを見に来てフラ~っと。
また目の前に落としてやるとフラ~っと。
シイラはいつでもヤル気マックスの魚かと思っていたので少し驚きましたが、潮の影響などでヤル気スイッチが入らないということもある、ということのようです。
しばらく待っていると風と潮が緩んだように感じたタイミングがあったのでキャストすると今度は食い気マックスで1mほどのシイラがヒット!
高い足場、抜き上げでポロリとオートリリースとなってしまいましたが元気に夏を感じさせてくれました。
こんな感じで島の表や裏を移動しながら投げていましたが、いよいよ島の表は波が上がり始めたので後半は裏側で勝負することに。
【距離感】
灼熱の磯の上、うまく休憩を取りながらでないと危険な暑さです。
そしてその都度、M氏と会話。
タックルの話から始まり、お互いのこれまでの釣りの話。
徐々に距離が縮まるのを感じながら、また楽しみながらの釣りです。
M氏もまた、少ないチャンスをモノにしたい!
そんな想いの釣りを続けているアングラーでした。
【驚きと歓喜の瞬間】
午後、回収時間迫る時間帯。
綺麗な、良さそうな潮が入ってきた
ルアー交換のためプライヤーをリングにかけたその瞬間、
「キター!! ヒットーー!!」
M氏の叫び声!
振り返るとロッドを突っ立ててファイト体制の氏の姿!
咄嗟にギャフを持ち駆け寄ります。
ドラグが鳴る
厳しい1日にやっと巡ってきたチャンス
激流の中、ジグでかけた
カンパチか?
それを獲りにいく氏の向こうで跳ねたのは、なんとカジキでした!
私の想像を超える光景が広がっていましたが、同時になんとか獲るためのフォローをと思いました。
根の位置や立ち位置の確認を声をかけながら、また氏が滑らないようフォローしながら寄せます。
展開が早く私の頭は追いついてない感じ
そんな状態でめちゃくちゃ緊張しましたが覚悟を決めギャフを引きました。
1発で決まった!
ギャフ越しに力強いカジキの最後の抵抗を感じながら2人で引き揚げました。
ショアカジキ!
前アタリがあったそうです。
その角で獲物を弱らせたのでしょうか?
驚きました。
本当に。
磯は何が起こるかわかりませんね。
2人、ハイタッチです!
【大切なことは何か】
磯上がりをしたあと待合室で船長、M氏と今日の釣りについての話をしながら、
それとは別にとても印象に残った話がありました。
近年のルアーマンの沖磯・渡船事情とでも言いますか、、、
・磯から狙いの魚とやり合うにはどう考えても弱すぎるタックルでのラインブレイク
(船長としては釣ってほしいという強い気持ちのもとの話。これは個人の考えや好みもあるかと思いますが、ある程度場所に応じたタックルセレクトを考えてほしい、というような話)
・自動・手動拡張式ライフジャケット(オフショア用)を着て磯に立とうとする。
落水時、膨れた浮力体は磯に擦れると破れる危険性があります。
・磯靴を履かずサンダル、クロックスなどで乗せてくれと頼まれる。
・船長からのアドバイスを聞かない危険行為
大きく分けるとこのような話。
安全面について浅い考えである、と。
そんなルアーマンがここ数年増えてきて困るということ。
ルアーマンに対してもの凄く理解のある船長がそんな風に言うのです。
最も印象的だった言葉
「いろんな人に沖磯の素晴らしさを知ってほしい。でも、沖磯のハードルの高さも知ってほしい」
自分自身はハッとしました。
沖磯や地磯、磯から釣りをするって元々はハードルの高いもの。
ネットでの情報が増え、ある意味入門しやすくなったかとは思います。
でも、海や磯の怖さは昔も今も変わらないということ。
魚が釣れるというのも同じかと。
ショアからルアーで青物等を釣るって、そう簡単ではないと思います。
危ないし釣れない、でも素晴らしい、そんな釣り。
カジキが釣れることがあったり、
でも、
危ないことが多かったり、
いろんな意味で磯は何が起こるかわからない。
この先も無事に釣りを楽しみたいから、今一度意識出来ることがあるなと感じた釣行となりました。
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