磯のダンプカー
●釣行日:2019年9月14日
●ポイント(場所):長崎県 男女群島
●お名前:佐藤 禎一
●使用ルアー/ジグ:TGエッジ60g、投次郎50g、ボアーSS195、撃投ジグ125g
●使用フック/サイズ:JF-36 7/0、JF-27 2/0、PEマダイ13号
●魚種/全長(cm):ヘラヤガラ、アカハタ、クエ、タマン
こんにちは!久しぶりに投稿させて頂きます。
今回はかねてから予定していた、初秋の男女群島遠征へ行ってきました。
今年のGWに宇治・草垣群島遠征に誘っていただいた方から、今回も誘って頂きました。
お世話になった渡船はチャレンジャーひりゅう。一泊二日の予定が、悪天候により日帰りとなってしまいましたが、誰一人大きなケガなく無事やりきることができました。
平戸を出港したから約4時間、最初に下りたのは女島のガメ瀬。
独立礁で360度海に囲まれており、外海側で青物、内海側でアラが狙えるとのこと。
早速トップ系ルアーから始めますが、横風が強いせいで目の前のシモリにラインが何度も絡みそうになったため、風の影響を受けにくいジグに変更してシモリ周りを探っているとヘラヤガラがヒット!
写真はありませんが、JF-36がトランペット口の上側を貫通しており、奇麗なフッキングにしてやったりと自画自賛(笑)
が、フックを外す際にグローブがネトネトになってしまい・・・
ネトネトを岩になすりつけて復帰しましたが、青物からの気配が薄く、ヤガラが釣れる時は潮止まりという噂通り潮が止まってしまいました。
それでは!と土産確保のアカハタ狙いにチェンジ。
この日のために温存していたTGエッジ60g+ブレードにPEマダイ13号のツインフックを装着。
先ずは外海側にフルキャストし、リフト&フォールを繰り返すこと数回、狙い通りアカハタをキャッチ!
続いて2匹目をキャッチしたところで風向きが変わり、ラインが風にはらんで着底がとり辛くなったため、内海側へキャストしますが、意外と底はがちゃがちゃしており年度か根掛かりかけます。
ここでTGエッジを温存するために投次郎50g+ブレードにチェンジ(笑)フックはJF-27シングルに小さいタコベイトを装着。
万全の根掛かり対策で攻めるとほどなく3匹目をキャッチしました。
と、ここで潮が動き出したので青物狙いに再びチェンジし、日暮れまでプラグ及びジグを投げましたが、こちらは完全に沈黙。
夜は同礁者のSさんと仲良くアラ狙い。予想以上にデカかった冷凍サバのブツ切りを撒いてから仕掛けを準備し、ややこ小振りで食べやすそうなサバを着け餌にして待っていると、Sさんからヒットコール!
ウツボとは違うトルクフルなダッシュで本命と確信しギャフサポートへ。
なんとか一撃で決まって小振りながらアラキャッチ。
皮一枚のフッキングだったようで、磯に引き上げた際にポロッとハリが外れて冷や汗。
その後暫くして今度は自分にヒット!
底へ向かうダッシュを止めきれず穴へ入られてしまいました。
30分ほど待ってみましたが出てくる気配が全くなかったため、強引に道糸を引っ張ってみると根ずれでラインブレイク。
その後、海は沈黙してしまったためSさんは仮眠。自分は仕掛けを組み直して再開。
ウツボを引っこ抜きながら打ち返していると、再び本命のアタリが!
今度は潜らせないようにリフトしますが、先程よりもトルクが弱かったため意外とすんなり浮かせられました。
ライトで確認すると、これも小さいながら本命のアラ。
先程Sさんのアラとは違いかなり奥まで仕掛けを飲んでいたようなので、エイヤッと抜き上げました。
案の定スーパークエはエラの付根をカエシまで貫通していました。
二人揃っての本命確保に一安心。が、風がどんどん強くなって波が外海側から這い上がってきたため荷物をさらに高いところに避難させて暫し様子を伺いながらウトウト寝たり起きたりを繰り返して、気がつけば夜明け前。サバを使いきるためにアラ釣りを再開し、ウツボを引き抜きながら本命を待ちますが、今度はイスズミの猛攻が始まりいつの間にかサバがボロボロにされる状況に。
それでもしつこく続けていると、待望の本命アタリ!
が、瞬殺!一気に走られて道糸を飛ばされてしまいました。
回収した道糸(ナイロン)は、先端2ヒロが擦りキズだらけ&伸ばされてスプリングのようになってました。
こちらの想定外サイズのようでした・・・
そんなこんなでサバを使いきったところで見回りのタイミングで瀬替わり。
女島の針古へ上がりましたが、ここでは何も起こらず、最後の見回りで大きく移動。
男島の北村瀬で最後の勝負をかけることに。
足場が狭く、且つ斜めっているので荷物は最小限のタックルと飲物のみ。
結果的にはこの移動が吉と出ます。
右側に上の赤瀬を見る外海側は河のごとくゴウゴウと流れ、あちこちに鏡ができている状況。
ポッパーやダイビングペンシルではポーズをとるとあっという間に流されてしまうので、ミノーを選択し潮上にキャスト。
潮の流れを感じながら緩くリトリーブしていると、足元から5mくらいのところでガガガッ!とアタリがあり、合わせると物凄い力で底へ向かってダッシュします!
このダッシュが長く、この間は腰を落としてロッドを両手で保持しひたすら耐えながら止まるのを待ちます。
やがて長いファーストランが止まった隙をついてロッドエンドをファイティングパッドに当てて体制を立て直し反撃開始。
超接近戦です!
息を吹き返す前に浮かせられるだけ浮かせようとポンピング。
リーダーが見えてきたところで、相手が息を吹き返しセカンドランが始まります!
この時、まだ姿は見えませんが相手はカンパチかヒラマサの良型だと考えていました。
物凄いトルクとダッシュで時折ドラグを鳴らしながら走りまわり、まるで自分を海に引きづり込もうとしているようです。
2016年の落水が脳裏をよぎりますが、意外と頭は冷静でした。
しっかりと腰を落として踏ん張り、体重はちょい後方、且つ咄嗟にもう一歩出せる程度足場は残して、ロッドで溜めながら止まるのを再び待ちます。
が、俄然相手側が超有利な展開は変わらず、リーダーの結び目はロッドに入るか入らないかくらいまで巻き取ったところで最終関門である足場手前の瀬に入られ、リーダーが噛みこんでスタック!
生命反応が一気になくなり、根掛かりと同じ感触が手元に伝わります。
何とか外そうとロッドをあおりたいのですが、ラインの先にいる相手の重量も相まって満足にできず、万事休すかと思われた時、
Sさんから「糸出して沖へ走らして!」とアドバイスを頂き、ハッと頭が切り替わり糸を出すことに。
すでにロッドが曲がっている状態だったため、ベールを起こすとロッドの反動でフックアウトし後方に転倒するかもしれなかったので、先ずドラグを緩めて手でラインを引き出し、ゆっくりとテンションを抜いてからベールを起こすと、相手が瀬からゆっくりと出てきて沖へ向かいだした!
ここが勝負どころとベールを倒してドラグを締めてロッドをあおって頭をこちらに向け、ポンピングで一気に浮かせに掛ると、すでに力を使い果たしたのか抵抗せずにボコッと浮いてきました。
この剛力自慢の正体はタマン!
別名「磯のダンプカー」とは言い得て妙です。
大きさ的にも体力的にも抜き上げることが不可能だったためSさんにギャフを打ってもらい御用。
久しぶりのBIG FIGHTでヘロヘロでしたが得も言われぬ満足感が込み上げてきて笑いが止まりませんでした。
体力回復のために冷たい飲み物を飲みながら休憩していると、回収まであと1時間。ふと沖を見ると、カツオドリの群れがしきりに海面を刺しています。
もしや?と注視しているとキハダのボイルが始まりました。
全身を見せながらとび跳ねる姿を見せつけられてやる気が戻りましたが、いかんせん遠い・・・
結局こちら側には近づいてくることはなく、そのまま納竿となりました。
平戸に帰港後は温泉で潮を抜きながら釣果報告会&次回の計画。
ワイワイと楽しい時間を過ごして帰路につきました。
さすがの温泉でも筋肉痛は免れませんでした(笑)
帰宅後、タマンを捌いて食べてみましたが、巷で言われているような臭みは全く無く、白身で美味かったです。
ただ、皮が噛み切れないくらいゴツかったですが。また食べる機会があれば、皮は湯通しして千切りにしようかと思います。
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