92・最後の最後に狙って食わせたのは鰤81cm
●釣行日
2023年5月28日
●ポイント(場所)
関西エリア堤防
●お名前
ツバス
●使用ルアー/ジグ
撃投ジグ レベル80g
●使用フック/サイズ
ジガーライトシワリ ツイン3/0 105lbアシスト
●魚種/全長(cm)
鰤 81cm
●釣果コメント
今回は今期初のブリを釣ったレポートです。
今年は三月の下旬から波止場に通い32回目の釣行でした。
数は少ないながらもコンスタントに青物を上げていましたが、一方2本に1本はバラスというキャッチ率の低さ。50% 勿体なすぎる。
去年から変わったことといえばロッドをZenaq Muthos 96HHで挑んだ事。
どちらかと言えば柔らかい調子のロッド(パワーがライトなわけではない)で魚が掛かってからのクッション性能がよく疲れにくい。
半面、煽るようなフッキングはロッドがアワセすらもマイルドにしてしまっているように感じました。
対策としては二つ
①貫通重視のフックを使う
②引きアワセを使う
①は今まではジガーミディアムロックを中心に使っていましたが、今回は貫通力を重視してツインのシワリを使う事に。
オーナーの説明のように「ジグの重みだけで貫通する=ロッドのアワセがマイルドでも貫通する」という事を狙っています。
フックを自作で組んでロックとシワリの鈎先を立ててみる。
なるほど、ロックに比べてシワリは鈎先が力の掛かる方向に垂直に近い角度で立っている。
ロックは太軸と大き目の返しで掛かってしまえばメリットが多いが、シワリのネムリの入った角度に比べると貫通させるのが難しいのがわかる。
3/0のフックを105lbの組糸に巻きつけて朝マズメに向けて準備をする。
そして当日の朝、4時50分薄暮の時間帯から横に流される激流。
ストライク150gですら底を取ってから1セットで真横から帰ってくる状況。
何とか投げ続けましたが自分も含め、周りも閑古鳥が鳴く状態。
6時半頃、徐々に潮も緩みそれに合わせてジグのウェイトを落としていく。
朝から150gのジグを投げてシャクるのはいつもより疲労が重い。乳酸が腕の中で暴れまわっている。
ここでウェイトを落とせるのはありがたい。
潮の強弱に合わせてウェイトとジグの種類をローテーションしていく。
潮が止まる直前の緩い潮のタイミング。シワリを装着したレベル80gとレイドバック85gを入れ替えながら丁寧に探っていく。
7時には釣り場を切り上げて帰らなければならない。子持ちサラリーマンはシンデレラの舞踏会のように波止を去る必要がある。
レベル80gを最後の1投と心で唱える。
この潮止まり直前で決めたジャークは着底からタダ巻きで底を切る→ハンドルとロッドの上下を合わせたリーリングでリフトフォールに近いゆったりとしたジャーク→リーリングは変えずに糸ふけの量を減らしリフトとフォールを繋げたようなジャークにスムーズにシフト→一瞬フォールを入れてからのタダ巻きをワンセットで引いてくる。
キャスト…着底…ジャークをワンセット…着底…ジャークそしてタダ巻きで引いてストップを入れた瞬間バイト。
食った。最後の最後に食った。狙って食わせた。
アドレナリンが出る。
完全に乗ったのを確認して引き合わせを二回入れる。
シワリを使っている事、アシストラインがいつもより細い事…ファイトはポンピングで強引に寄せずロッドのタメを使って寄せてくる。
岸に近くなって横に走ってそこでトラブル発生。
隣のアングラーのルアーがラインに絡まる。マジか…
魚体が見えているがそれ以上ラインを巻けないのでベールフリーにしてからもう一度ファイトを繰り返し魚の体力を削る。
魚が浮き気味になってきて同行者にラインを手繰り寄せてランディングをしてもらってなんとか魚をキャッチ。
上げてみるとシワリがカンヌキを貫通して捉えてる。よかった。
フックのおかげなのか、引きアワセが良かったのか。どっちかは経験の浅い自身には判断できませんが、結果は目の前にある。
今日はこれが正解だった。
81cm/5.5kg
春の青物としては極上のコンディション。
あれだけのトラブルにあいながら取れた一本。カンヌキを貫通していなかったら十中八九取れてなかったと思う。
ランディングのアシストをしてくださった周りのアングラーさん達には感謝が絶えません。
ショアジギングは要素が複合的で同じ状況というのは二度と無くこうすれば正解と言い切る事は中々出来ない。
水面の中の出来事も人には感知出来ずどこまで理解しようとしても推測の域を脱しません。
しかし、だからこそ今日も今日とて波止場に立って海と向き合いたいと思います。
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