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2024.10.16

担当者より【早速ですが、ケイおやじさんのご質問に】

おはようございます!

秋が深まっていくこの季節は、新緑の初夏の頃と並んで、
1年の中でも最も爽快な季節かもしれませんね。

本日も出張先で、レポートを拝読してる私ですが、
早速なんですが、本日のレポート中で
ご質問いただいた案件にお答えしておきます。

Q「根掛かりで曲がったハリは、使用可能か?」

 

A【使わないほうがいいです】

その理由として、
仮にアングラーが剛力でハリを元の形状に戻したとしても、
使用はお勧めできません。
理由としては下記の2つです。

①【戻らない強度】
この画像の根掛かりは、画像からフック先端がかかり、
それを強く引くことでフックが変形しています。
このとき、フックは、金属内部が疲労列断しています。
言ってみれば金属は、小さな粒子、ツブのようなものが
焼き入れ、焼戻しによって
結びついている状態が正常です。

一度列断してしまった粒子ツブは
仮に剛力で、見た目的に元の形状に直したとして、
元には戻りません。
以前に、興味から測定したことがありました。
そのときのフックは、SJ38 4/0。

強度はおよそ10%~15%低下します。
それだけ、細いハリを使うのと同じ状態まで
強度低下するということです。
よって、同じ強度低下を求めるわけにいかず、
お勧めはできません。

 

理由②
【ハリ先の損傷】
根掛かりがもしフトコロ部分に根かかってのものなら、
ロックの線径強度の場合、PE6号くらいまでなら
ライン側のどこかや結束部分がブレイクしてしまいます。

それならいっそ諦めもつきますが、
根掛かりでフックまで回収できるということは、
概ねハリ先端が根がかりで、
ハリが変形し伸びることによって
回収可能なケースがほとんどです。
回収できたのだから
「もう一度使えないだろうか」となります。
けれど、強度だけじゃなく、
ハリ先の損傷もかなりのものです。

ハリ先はほんの少しのナマリなら、
自分はシャープナーでタッチアップしますが、
ケイおやじさんの画像くらいまで変形すると、
かりにタッチアップしたとしても鈍角になってしまい、
本来の貫通力を求める復元は不可能だと思います。

上記の
①強度低下
②ハリ先の損傷
から、一度変形したハリの使用は残念ながら、
使用しないほうがいいです。

デカいのが来た時に後悔に繋がります。

 

あと、補足ですが、組糸の損傷、
根巻き部分の損傷も不安ですし、
ラインブレイカーを使用していない場合、
リールスプールへの締め切れなど、
タックル側のダメージも大きいです。

根掛かった場合は、このような場合

①片手をグリップ、片手をロッドエンドで、
激しく弾くように何度もバンバン!してみる。

②竿を腰だめにして、大きく曲げ込み、
ラインを弓のように手で引いた状態から
一気に「パン!」と緩める。

それらを繰り返していると、
ハリ先掛かりの場合たいてい外れてくれます。

お試しくださいませ!

2024.10.16 11:12 | Categories:担当者より
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