今まで釣ったことがない魚を求めて
●釣行日:2020年7月23日
●ポイント(場所):鹿児島県 徳之島
●お名前:佐藤 禎一
●使用ルアー/ジグ:シンキングペンシル、ミノー等
●使用フック/サイズ:カットゴリラ 1/0~3/0、 STX-58 1/0
●魚種/全長(cm):カスミアジ、ゴマモンガラ
「今まで釣ったことがない魚を釣りたい」という単純な理由から、徳之島へ釣り旅をしてきました。
宿も割かし安く、レンタカーもあり、飛行機で行け、島一周釣り場に困らなそうなことから、数ある奄美群島の中から徳之島を行き先に選定しました。
今回のメインターゲットをカスミアジに据え、プラッギング主体で狙うこととし、リーフから釣りすることも考え飛距離重視でルアーを選定。
なんやかんやで出発前夜まで準備に時間がかかってしまいましたが、この準備の時間も楽しいものです。
パッキングについては、本ブログ内エキスパートテクニックの堀氏の記事を参考にさせて頂きました。
また、ロッドは買ったばかりの撃投トラベラーロッドキャリーで束ねて運びましたが、やはり取っ手があるので非常に持ち運びやすかったです。
初日はほとんど移動時間。
自宅から電車、新幹線を乗り継いで鹿児島空港へ。
そこから小さい飛行機で徳之島子宝空港へ到着したのは昼過ぎ。
予約していたレンタカーの手続きを行って荷物を積み、島内散策を開始。
青い空、サトウキビ畑、牛、付き出たリーフと本土では見られない景色に同行者とはしゃぎまくりながら目星をつけていたポイントへ到着。
荷物を解えて釣具と途中の商店で購入した飲み物をリュックに詰め、服を着替えて準備完了!なのですが、この時点で汗だく(笑)
最初のポイントは駐車場から原っぱを抜けて磯に降りるところなのですが、岩肌が本土とは大違いで非常に危ない。
撃投DVD2や担当者2様の寄稿された北大東島のようなトゲトゲした岩で、直線距離こそそんなにないのですが、足場をさぐりながら且つルートがよくわからず行ったり来たりしてたら意外と時間が掛り、釣り座に付いたら夕方でした。
早速タックルを組み、夕マズメに期待してポッパーから投げて見ますが反応なく、ミノーに変更して根の際や足もとのエグレまでしっかりと泳がせていると、足もとのエグレから何かがヒット!と同時にエグレの下へ一直線で向かって行き、リーダーが擦れる感触が手元に伝わってしました。
一旦ベールを起こして少しずつ糸を出して相手の出方を見ていると、何故か物凄いダッシュで横走りし始めて自らエグレから出てきた!
すかさずベールを戻してポンピングすると、黒い塊が浮いてきました。
同行者にタモ入れして貰って引き上げると、デカいカワハギっぽいが全身に鎧みたいなヤツに包まれており、ゴマモンガラであることが判明。
カスミアジではないものの、初めて見た魚に大興奮!改めて見てみると南国らしさ抜群でした。
今回は釣れた魚はすべてリリースする前提でしたのでギャフではなくタモ網を準備してきたのですが、モンガラが陸で暴れた時にルアーのフックが網にこれでもかと絡まってしまい取れない。
とりあえずモンガラからフックを外そうとしましたが、思いのほかモンガラの口が堅く苦戦。
焦る中どうにか外してモンガラを海に帰すと、ダッシュで別の岩の下へ帰って行き一安心。
が、ここから網とフックとの格闘に時間が掛ってしまい、取れたころに夕焼けで空はオレンジ色。
そろそろ上がるかな?と海面を見ると、潮目がくっきりと表れており、如何にも釣れそうな感じ。
さらに目の前で何かがジャンプ!ダツよりは太いがヒラアジ系よりは細い魚でしたが明らかに肉食魚っぽい。
最後のチャンスとばかり同じミノーに今度はシングルフックを付けて何投かしましたが、ルアーを食うことはありませんでした。
まだやれそうでしたが、帰り道でハブに出くわすことが恐ろしいのでここで納竿。
帰り道で迷子になりましたが、夕マズメ狙いの地元の方が親切にル-トを教えてくれ、行きの半分くらいの時間で駐車場まで戻れました。
宿にチェックインしてシャワーを浴び、同行者と明日の爆釣を祈って乾杯。
夜は非常に静かで、生活雑音がしません。聞こえてくるのは虫の声くらいです。
リーダーを組み替えてこの日は就寝。もちろんグッスリ眠れました。
明けて、薄暗い時間に宿を出発し、昨日のモンガラが釣れたポイントへ車を走らせます。
ライトがいらないくらい明るくなったところで駐車場を出発します。
本当は暗いうちから入りたいのですが、なにぶんハブが怖くて(笑) 宿のご主人も「いないとは言い切れない」「見えないところはいると思って」とのこと。
ポイントが見えてくると、昨日と違いやたら波しぶきが。
波高はないのですが風が強く、風に押されてザブンザブン波が打ち付ける状況。
それでも何投かしてみますが、身の危険を感じてこの場は撤退。
風裏となる磯へ移動してきました。ここはケンケンした脆い岩ではなく、丸い大きな岩でできており足場も広くやりやすそう。
ですが、やはり足場から数メートル先はリーフが付き出ており、ルアーを沈ませすぎると手前で引っかかる状況。
この場所では同行者がかわいいナンヨウカイワリを釣ったのみ。
他にも何か所か見て回りましたが、風のせいか波が足場を洗っている場所が多く、ほとんどドライブに時間を費やす状況。
がしかし、信号機もほとんど無く、対向車すらほとんどすれ違わず、一面のサトウキビ畑や南国の木々を見ながらゆっくりとした時間が流れるなかのドライブは普段の生活を忘れさせてくれる特別な時間でした。
一旦宿に戻ってゆっくりと昼食を食べ、干潮のタイミングに合わせて風裏となるリーフへ行ってみることにしました。
駐車スペースから少し歩くと足場が砂浜からリーフに変わり、スリットや潮溜りにはたくさんの魚や蟹、ヤドカリがいます。
ズリ上げで取り込むために足場を選びながら投げていき、反応がなければ歩いて別の足場へ。
ルアーは最も飛距離の出るシンキングペンシルにシングルフックをセット。
着水後は沈ませず、水面直下を飛び出さないように軽くジャークしながら引いてみます。すると、暫く歩いた場所からの数投目、ガガッとアタリがありすかさずアワセを入れます。
大きくは無いもののモンガラとは違う抵抗を見せ、走りをロッドで溜めて耐えながら寄せてくると白くて扁平の魚体が見えた!
波に合わせて一気にスリ上げたのは今回のメインターゲットであるカスミアジ!リーフに轟く歓喜の雄叫び!カットゴリラがガッチリ掛ってました。
素早く写真を撮って無事リリース。元気に泳いで帰って行きました。
そのまま同じ足場で再開すると、暫くして再びヒット!今度はさっきよりも大型のようで力が強く、サイズアップを期待したのですが、寄せていた途中で無念のフックアウト。
その後、繰り返し投げ続けてみましたが、潮が満ちて足場が無くなってきたので納竿としました。
同行者はサバの切り身をスリットに落としてイシミーバイやイソゴンベを数釣って楽しんでいたようです。
この日はスーパーで買った地魚の刺身と惣菜で同行者と祝杯を上げました。特に刺身は美味いし値段も安くて量が多かったです。
翌日は天気がイマイチなのと、お互い満足感で満ちてしまったので釣りは無し。
島内をゆっくり観光してかからレンタカーを返し空港へ。
空港のレストランで鶏飯を食べて土産を買い、帰路につきました。
「また行きたい」とチャンスを伺っていましたが、この原稿を書いている現在、コロナウィルスが再び猛威を奮っており、ひとまず8月の連休は他県への移動をやめました。
暫くは自宅で次回遠征の計画と準備をしながら伺います。
最後に担当者1様、アシストフック無事届きました。ありがとうございます。いつになるかわかりませんが、使えるときが楽しみです。
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