124・歩いて行ける日本最西端の磯へ
●釣行日
2023年6月22日~24日
●ポイント
沖縄県与那国島
●名前
担当者2
●使用ルアー
ポッパー、ダイビングペンシルなど
●使用フック
STX-68
●魚種
カスミアジ
●コメント
今回の釣旅の行き先は、沖縄県与那国島。
以前波照間島で日本最南端の磯から竿を出した時に、次は最西端に行きたいなぁと、ふと思いついたのがきっかけ。
何の最新情報もないので、またネットで地形や過去の情報などを調べての無謀なチャレンジです。
与那国島は沖縄本島から南西約510㎞に位置する日本最西端の島。
釣り人にはカジキ釣りで有名ですが、一般的にはドラマ「Dr.コトー診療所」の舞台となったことや、ダイビングも人気で与那国島海底地形や冬季にはハンマーヘッドシャークの大群が見えることで有名です。
代休があったので日程をやりくりし、宿を押えようとネットを調べても予約サイトに載せているような宿はもう満室で、数軒電話してようやく6/22〜6/24の宿を確保することができたので、本当なら3泊4日の旅程で行きたかったものの、宿が無いので仕方なく2泊3日で行くこととなりました。
もし与那国島へ釣行される方は、かなり早めに宿を予約しておくことをおすすめします。
関西空港からpeachで新石垣空港へ飛び、そしてRACで与那国空港へ。
移動時間自体は長くは無いのですが、乗継がスムーズにいかなかったため、自宅の兵庫県西脇市を4時に出発し、与那国島へ到着したのが16時過ぎ。
約12時間の移動でした。
与那国空港では、ショアGTの魚拓がお出迎え。
初日の宿泊先は島の西の久部良エリアの民宿みねむらさん。
今回の目的地・西崎(いりざき)のすぐそばの民宿です。
チェックインを済ませ、スクーターをレンタルし、慌ただしく準備をしてすぐに釣行。
目星をつけていた島の南側の磯へ。
道中、道路脇には与那国馬の姿がちらほら。
一応放牧という形になっているようですが、完全に放し飼いなので、自然そのもの。
ここでしか見ることができない景色に、旅へ来たことを実感。
駐輪スペースから釣り場までは歩いてたった3分。
楽すぎる地磯ですが、水深もそれなりにあり、リーフに隣接しているので引き潮でベイトフィッシュがリーフ外に出ていて、それを狙ってフィッシュイーターが寄ってくるのではないか、と妄想しての判断でした。
足場が良いところを探し、トップで回遊待ち。
ポッパー、ダイビングペンシルをローテーションしながら投げ続けました。
与那国島は最西端だけあって陽が落ちるのは遅いものの、初日の宿は素泊まりなので夕食と朝食を確保する必要があり(当然コンビニなんてありません)、近くの商店が19時半までの営業だったため、初日の磯釣行は19時ぐらいまでと決めていました。
残り時間が少なくなった頃に潮目が寄ってきて、いかにも釣れそうな雰囲気。
とりあえず何か1匹釣りたいと中型ポッパーにSTX-68 #2/0 +マスクドスピンLをセットしたものをポッピングしていると、15mほど沖で控えめなバイトの直後にポッパーが引っ手繰られました。
魚種はわからなかったものの、沖に走られると根擦れでラインブレイクする恐れがあったので、一気に寄せてくると、姿を見せたのは比較的大型のカスミアジ。
波に乗せて磯にずり上げてランディング。
8㎏とカスミアジにしては良型。
ヒットまでを動画にアップしましたので、お時間があればご覧ください。
自分の力だけで獲った1匹なので、充実感は格別。
この1匹に満足し、早めに磯を切り上げて翌日夕方エントリーする予定の西崎(いりざき)下の地磯を展望台からチェックし、日本最西端の商店で食事を購入し、食後は漁港で軽く釣りをして就寝。
二日目は東端の磯からスタート。
道中にDr.コトーの診療所があったので記念撮影。
こちらも目星をつけていた場所へエントリー。
駐車場から歩いて平坦な草原と磯を5分ほど。
浅いながらも潮通しは良さそうで、足元には新しいアンカーが数箇所打ち込まれているので、ポイントには間違いなさそうです。
朝まずめの一発を期待して投げ続けるも、全く何の気配もありません。
場所移動しようか迷っていると、岬の反対側のゴロタ付近で潮がよく動いているのが見えたので、20分ほど歩いて移動。
今までとは違い、ふんばりが効きにくい足元がつるつるした磯ですが、足元はフラットで居心地は抜群です。
明らかに潮が動いているので、回遊を期待して投げ続けますが、ダツが釣れたのみ。
魚からの反応が欲しかったので、リライズS130+ST-66#1/0+マスクドスピンLで表層をテロテロ引くと、数投後に根魚っぽい魚がバイト、チェイス。
あまり釣り人が立ち入るような場所ではなかったので、もしかしたら根魚が濃いのかも…とリライズを底付近までフォールさせて攻めてみると、数投後のフォール中に何かがヒット!
根に巻かれないよういつもにようにゴリ巻きでリフトしようと試みますが、全く太刀打ちできず、スペーサーリーダーが根ズレでブレイク。
その後反応が途絶えたので、一旦宿に戻って荷物を整理し、次の宿へ移動できる準備を整え、商店で買った弁当を公園で頂き、食後は北面の牧場内の有名ポイントへ。
昼飯時だったためか、先行者がちょうど磯から上がるところだったので、隣りの磯へ入って投げるも、ベタ凪快晴、潮なしのためか全く釣れる気がしません。
池のような海面にダメ元で投げていると、運よく何かそれなりのサイズの魚がポッパーに1度バイトしましたが、フッキングせず。
15時半に民宿みねむらさんから民宿よしまる荘さんへ移動。
そしてすぐにこの旅のメインの目的地である西崎の先端「トゥイシ」へ。
元々は西崎が日本最西端だったのですが、2019年にトゥイシという磯が日本最西端の地点となったようです。
トゥイシ付近まで歩いて行くには、ド干潮でないと行けないため、干潮1時間前から岬の根本にある避難港から歩いて向かうことに。
約20分ほどで西崎の先端まで行き、ちょうど太もも付近まで潮が引いていたので、トゥイシ付近までウェーディング。
残念ながら一番先端まではスリットが深いため、少し泳がないと行けないので諦めましたが、歩いて行けるぎりぎりの日本最西端まで行けたので、個人的には大満足。
潮が良く通る場所なので、一発出るかと期待しましたが、全く反応なし。
他の磯よりも明らかに魚影が濃く、様々な魚が磯際に見えていたので期待していたのですが…。
ここで粘りたかったですが、潮が満ちて帰られなくなるのが怖いので早めに諦め、帰りはリーフエッジまで歩けるほど潮が引いていたので、ランガンしながら戻りました。
トゥイシ付近に行くだけなら、磯を歩くよりもリーフを歩くのが断然楽なので、そちらをオススメします。
翌朝は空が白み始める暗い時間からスタートするも、全く反応なし。
潮が全く動いていません。
一度宿に戻って朝食を食べ、その後前日に潮が動いていた東端の磯へ行くも、こちらも全く動かず。馬影だけは濃かったです。
どうしようか悩んだ結果、このまま粘っても釣れる気がしないので、思い切って残り時間を使ってポイント探索をしようと試みたところ、南の牧場付近で潮がよく動き、水深もたっぷりある磯と出会えました。
残り2時間。
何かドラマが起るのではと期待して最後まで投げ続けましたが、残念ながらノーバイト。
正直朝からこの磯で粘っていれば何かあったのかも…と少々後悔はありましたが、初回でのチャレンジなので仕方ありません。
次回島を訪れた際はこの磯でじっくり腰を据えて竿を出したいと思います。
時間になったので宿へ戻り、釣具を片付け、シャワーを浴び、スクーターを返却して、漁協の食堂で島の名物のカジキとオリオンビールを堪能し、14:15の便で与那国島をあとにしました。
何かを釣るためが目的の釣り旅ももちろん楽しいのですが、たまにはその場所を訪れることを目的とした釣り旅も良いもの。
今回の旅中に新たにチャレンジしたい島を決めたので、いつか予定を組んで訪れてみたいと思います。
■タックル
ロッド:ロックブロー106HH
リール:20ソルティガ14000XH
ライン:フルドラグ6号+PE16号10m+フロロリーダー30号
パーツ:極太BBスイベル#3+スプリットリングハイパーワイヤー#9
ルアー:中型ポッパー+STX-68#2/0+マスクドスピンLなど
担当者2 西浦伸至
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