初心忘れるべからず!
●釣行日 :2016/11/3~2016/11/5
●ポイント(場所) :男女群島
●氏名 :佐藤 禎一
●使用ルアー/ジグ :撃投ジグ125g、BK175SW、青政188F&SF
●使用フック/サイズ:JF-36 7/0、ST66 2/0 4/0、SJF-41 7/0
●魚種/全長(cm) :イソマグロ小、豆ヒラ、シイラ、アカハタ
どうも御無沙汰です。
今年も秋の男女群島遠征に行ってきました。渡船は日之出丸さん。今回は、昨年の男女群島遠征で知り合った方に誘っていただきました。釣人の輪に感謝です。
今回の遠征は、個人的には非常に内容の濃いものとなりました。キハダマグロやカジキのジャンプが頻繁に見られ、ペンペンやダツが飛び跳ねながら逃げ回ってました。
お陰で、終日テンションをキープしながらキャスティングできました。
また、それとは対照的に磯での「安全」に対する意識、自分達は常に危険な場所で釣りをしており、「絶対」は無いと認識し、油断せずに自分の身を守らなければならないと痛感しました。
11/3の21時半ごろに呼子港を出航、11/4の3時ごろに男女群島へ到着。
黒崎のハナレ近くの磯に渡礁。同礁者のFさんと釣り談義に花を咲かせていると、東の空がうっすらと明けてきました。
先ずはポッパーから初めたのですがアタリ無く、ダイビングペンシルにチェンジするも・・・。撃投125gピンクグローにチェンジして底から探ってみると、すぐに何かがヒット!
が、大きくないのかスイスイよってきたのは小型のイソマグロでした。
何気に初フィッシュです。
ここは非常に浅いわりに底の起伏が激しく、且つ潮が全く動いていない。
水道に面しているものの、少し奥まった磯なので、潮の流れているエリアまでかなりの距離があります。
これは次の見回りで瀬換えだな~とミノーをテロテロを引いていると、足もとのサラシで豆ヒラがヒット!
これを最後に10時の見回りで予定通り瀬換え。
先ほどの場所からさほど離れてはいませんが、この決断が大アタリ。
11/5の回収時間までここで粘りました(確か山口瀬?)。
今回のメインベイトは30cmくらいのダツとペンペンシイラ。これらをデカいキハダやカジキが追い回しており、その姿を頻繁に目撃しました。
これだけでもかなりテンションが上がります。射程距離内に沸いたボイルにミノーを撃ち込んでペンペンシイラをキャッチ。磯の近くまで回遊しているようでした。
その後再び海が騒がしくなったところでダイビングペンシルを放り込み、2ジャーク目くらいで水面が爆発してヒット!が、ここで今回最大の事件が起こります。
この時ヒットしたのは1m50cmくらいのシイラ!ロッドに重量が乗ったところで追い合わせを入れようとしたところ、物凄いパワーのラン&ジャンプ!あっという間に体制を崩された自分は前のめりのまま真っ逆さまに海面へ転落。目の前に海面がゆっくり迫ってくるものの体は何も出来ず、そのまま落水。
釣り人の性なのか落水するまで右手にはタックルをガッチリと握っていました。しかし、落水してから頭が働きだし、片手が塞がったままでは這いあがれないと判断し、迷うことなくタックルを放棄。這いあがれそうな窪みへ移動し、寄せ波に乗って両手両足で岩にしがみ付き、その後の引き波に耐えました。そして同礁者のFさんに引きずり上げてもらい、なんとか助かりました。
もし、単独釣行だったらと思うと今でもゾッとします。
Fさん大変ご迷惑をお掛けしました。そして、ありがとうございました。
全身ズブ濡れで携帯電話や財布が水没しましたが、その時は助かったことが嬉しくて自然と笑っていました。
とりあえず全身に大した痛みは無く、四肢は動かせます。が、ふと左足を見ると、ラッシュガードがバックリと裂けてました。幸いなことに、ラッシュガードの下にタイツを二枚と長い軍足を履いていたので、軽い擦り傷程度でした。
今思い返すと、いろいろと考えます。
ドラグ値が高すぎたのではないか、ドラグチェッカー持ってたのに何故チェックしなかったのか、足場の確認、ヒットからのファイトまでのイメージができていなかった等。
すべては自分の慢心と油断です。
この世に「絶対」はありません。そして、また幸いなことに助かってから暫くしてちょうど見回りの時間になり、船が来ました。船に着替えフルセットを置いていたので、この後も震えることなく釣り継続できました。しかし、着替えを取りに行くビショ濡れの自分を見て、「え?何があったん?」という顔をされていたのを覚えています(なんとあの水草さんでした!)。
着替え終わって心機一転、釣り再開。日も落ちた18時頃に自分のポッパーに何かがバイトするも、ファーストランが止まったところでフックオフ。
その後すぐにFさんのハンドメイドダイビングペンシルにヒットするも同様にフックアウト。
小さいキハダだったかもしれません。
この日のキハダ狙いはこれで終了。釣り談義に花を咲かせながら夕食。レトルトでも磯で食べると格段においしく、こういったところも楽しみの一つですね!
夕食後は、アラ狙いでサバを放り込むも予想通りウツボとの闘いが始まります。
仕掛けが着底して糸ふけをとった直後にはサバをかじるウツボ独特のアタリが伝わり、ウツボやトラウツボが順調に釣れます(笑)
持ってきたサバが半分無くなったところで、頻繁にあったウツボのアタリがピタッと止みます。
あれ?と思っていると強烈なアタリがあったもののラインブレイクで瞬殺。あっというまでした。
その後、再びウツボの時合いとなりサバが無くなったので、明日に備えて寝袋に入り満点の星空を見ながら就寝。もちろん爆睡でした。
明けて11/5の4時起床。5時の見回りでごはんを受け取り朝食。
海は相変わらず魚っ気があり、まだ薄暗い中ポッパーをキャスト。
暫くして、ふとFさんが投げているハンドメイドのダイビングペンシルに目をやると、水面が爆発!しかも結構磯に近いところで!
Fさんが危なげなくグイグイと寄せてくると正体はキハダ!
水面に顔が出ても隙あらばダッシュしようと鰭で水面をバタバタと叩く光景はまさに撃投DVD2と同じ。
ここで自分にギャフ掛けというドエラいミッションが。
失敗続出で焦りまくるも、何度目かのチャレンジでどうにかこうにか御用。
磯に歓声が上がりました。
Fさんにヒット状況を教えてもらい、次は自分の番とダイビングペンシルを投げまくると、ダイビング中にヒット!アンドジャンプ! シイラでした・・・
が、昨日のことがあるので、即座に腰を落とし(ほぼしゃがんでました)シイラのランに耐えながら寄せてきたのは堂々のメーターオーバー。
引きを堪能しリリース。その後は海がまったりムードに。
Fさんのご厚意で骨太タックルを試し投げさせてもらいました。
タックル談義に花を咲かせながら、ダイビングペンシルをジャークしていると、磯際10mちょいで突然水面が爆発でダイビングペンシルの姿が消し込まれる!
即座に腰を落としてロッド(借り物)に重みが乗るのを待っていると、水面にダイビングペンシルだけがプカ~っと浮上。
あわててショートジャークを入れるも追い食いせず。自分からは見えなかったのですが、Fさんからは30kg級のキハダが5~6匹固まっていたとのこと。
「なんで~!?しっかり食えよ~!」
と自分の雄叫びが空しく磯に響き、その後は何もなく回収時刻を迎え、今回の男女群島遠征は終了となりました。
今回はかなりの収穫のある遠征でした。
男女群島の持つ魚影の濃さ、安全に対する意識、同礁者のありがたみ・・・etc
自分達が釣りをする磯というフィールドは非常にすばらしいと共に非常に危険であることを常に肝に銘じなければならない。
そこに潜む危険を常に予知し、最悪の事態を避けられるような立ち回り&準備をしなければならない。
そんな磯釣りの基本を忘れてはいけない。そう、初心忘れるべからず!
以上、長々と失礼しましたが、自分の体験が皆様の役に立てれば幸いです。
あ、そういえば初めて今回一度も海亀見んかったな・・・
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