ぶらり一人旅。絶海の北大東島へ
●釣行日 :2018年3月24日~26日
●ポイント(場所):沖縄県島尻郡 北大東島
●お名前 :スタッフ 西浦伸至
●使用ルアー/ポッパー、ミノー、ジャークベイトなど
●使用フック/ブループラッガー、プラッガーシングル
●魚種/全長(cm):カスミアジ
いつもなら7月頃のハイシーズンに釣行している沖縄県最東端の北大東島。
今年はふと涼しい時期に行ってみたいと思い立ち、釣れるかさっぱりわからない3/24~3/26に釣行してきました。
情報がない釣行は不安もありますが、気楽ですし、何が起こるかわからない期待感がたまりません。
そんな思いつき遠征なので、今回はぶらり一人旅です。
伊丹空港近くの1日800円の安い駐車場に車を置き、全ての荷物を持って空港へ移動。
離島遠征の場合、荷物を事前に送ると届かないトラブルがあり、また輸送コストが高くなるので、節約も兼ねています。
狙いは磯からのカスミアジやGTなので、ある程度ルアーを絞れば、重量制限には引っ掛かりませんし。
9:10のフライトで那覇へ飛び、空港で沖縄そばを食べたあと、13:45のフライトで北大東へ14:55に到着。
飛行機から降りるといつもの灼熱の太陽ではなく、今回は初夏を思わせる爽やかな風が出迎えてくれました。
空港外で少し待っていると、宿泊先である二六荘の若旦那・達也さんが迎えにきてくれました。
宿へ向かう道中、若旦那から最近港にマグロが回っているという熱い情報を聞いたものの、とりあえず本命を狙うため、宿に荷物を下ろすとレンタカーで磯へまっしぐら。
この航程では、初日から釣りができるのが嬉しいところです。
数日前から波の様子はネットで調べていましたので、波表が続いていた面の地磯でまずは竿を出すことにしました。
この島では一部を除き、駐車スペースから釣り場までの直線距離が近いのは嬉しいところですが…ご存知の方が多いように、磯はもろく尖っている場所が多く、転倒すれば大怪我必至という非常に危険な釣り場ですので、歩行は慎重に行わざるをえません。
まずはカスミアジを狙いながらあわよくばGTも…と、ジャークベイトでサラシを打ちながらラン&ガンしていると、その付近では一番大きなサラシでカスミアジのチェイスが見られました。
何とか食わせてみようとサラシが薄くなるタイミングを計ったり、角度を変えたりしますが反応はありません。
少しサラシが濃すぎるようだったので、こういった場面に強いミノーにチェンジするとすぐにサラシの中でヒット。
強引に寄せ、波に乗せて潮溜まりへ。
サイズは50cmちょいと小型。
リアのプラッガーシングル4/0が2本ともがっつりと掛かっていました。
全く釣果は期待していなかったのでこのサイズでも十分満足でしたが、もしかしたらまた釣れるかもと日が暮れるまで探ったものの、その後は反応がなく、暗くなる前に磯を後にしました。
宿までの帰り道、若旦那の情報が気になったので、宿から徒歩でいける車横付けの漁港に寄ったところ、珍しくローカルのルアーマンの方が1人だけ竿を出していました。
挨拶がてら情報交換をすると、やはりマグロの回遊があり、なんと先日ライトタックルにヒットしたダツが足元でマグロに食われたとのこと。
マグロはキハダともう一種類いて、これから完全に暗くなるまでがマグロの時合いだと教えてくれたので、夕食の時間が迫っていたものの、軽く竿を出してみることにしました。
キハダにはポッパーの集魚力が効果的だと信じているので、ルアーはティンバースーパーロングをセレクト。
フックはブループラッガーの5/0をスプリットリングハイパーワイヤー#8を介してリアとフロントに2本ずつセット。
ラインは先ほどまで磯で使っていたままのPE5号+スペーサーリーダーPE12号+ナイロンリーダー170lbを使用しましたが、これが失敗でした。
できるだけ遠くにキャストし、3~5秒ピッチのスローポッピングを続けていると、10投目ほどで波間に消えたポッパーに何かがバイトし、直後にひったくるような激しい引きが襲い掛かってきました。
波止だったので強めに設定しておいたドラグを引きずりだされながら耐えることができ、タックルのパワーは問題ありませんでした。
体感時間で1分(実際はもっと短いかも…)ほどで動きを止めたので、勝負に出ようとドラグを少し締めたところ、しばらくして「パン」とPEラインが高切れ。
磯で使っていた時にひどいウインドノットができたので、それを直した箇所だと思います。
なぜ別のタックルを使わなかったのか。
波止だからある程度走らせられたのに、なぜ勝負に出ようと思ったのか。
完全に判断ミス。
遠征の最中はそれほど感じませんでしたが、遠征が終わってからしばらくの間は、せっかくのチャンスをモノにできなかった後悔が止まりませんでした。
その後すぐにタックルを交換し、ポッピングの飛沫が完全に見えなくなるまで投げ続けたものの反応はなし。
そして宿へ戻り、夕食とともにオリオンビールを。
いつもと違って、心なしか少し苦さを感じた一杯でした。
【2日目】
いつもなら2日目の朝は暗いうちにある程度歩く地磯から攻めるのがパターンで、今回もその予定でしたが、まさかの漁港での出来事があったため、まずは朝まずめに港で竿を出してから、地磯へ向かうことに。
「朝のマグロは暗いうちからヒットする」とローカルの方から情報をいただいていたので、4:30に港へ向かい、真っ暗のなかポッピングを続けましたが反応はありません。
やっと飛沫が見えるぐらいの明るさになったところでポッパーに何かがバイトしましたが、強めのフッキングを入れた瞬間に水面をバタバタ。
大型のオキザヨリでした。
反応はそれだけだったので、明るくなってから宿の食堂で朝食をいただき、食後は前日カスミアジが釣れたポイントの付近を探索。
ラン&ガンしていると、沖のリーフエッジから3匹のカスミアジがチェイスしてきたので、リュックを下ろしてルアーをローテーションさせながら攻めていると、ピックアップ寸前のブループラッガー5/0をリアとフロントに2本ずつセットしたジャークベイトに、前日と同じぐらいの小型カスミアジがヒット。
あとで聞いた話ですが、大型のカスミアジはGTと同じく6~8月がシーズンとのことです。
昼食後は島で一番実績が高いエリアを攻めてみますが、そこは常に波が高く、磯は荒く、当日も波が少々あったので、安全のため(単独釣行なので無理は禁物)高い足場からの釣りしかできませんでした。
釣りしている時間よりも歩いている時間のほうが長く、効率が悪かったためかチェイスすらありません。
ハイシーズンなら小型のカスミかベラ系の魚がコンスタントにチェイスしてくれるのですが…。
夕方前に切り上げ、前日にヒットがあった港へ早めに移動。
風裏なのでべたなぎ、かつ海は底まで透き通っており、魚も全然見えず、大型魚が釣れるような気配は全くなく、テンションはだだ下がり。
しかし釣りを再開してすぐに500mほど沖の潮目でマグロらしきボイルが発生。
一気に緊張感が高まります。
しかも200mほど沖では、大量のダツが何かに追い回される光景が!
このチャンスを逃しては…とポッパーを投げ倒すも、ダツではない少し細めの茶色っぽい1mぐらいの謎の魚が2回チェイスしてきたのみでした。
やがて夕方になると、昨夕のローカルルアーマンの他、仕事を終えたばかりの数人の釣り人が風船釣りやルアーを楽しみ始め、港は前日の静けさとは打って変わった賑わいをみせました。
ポッピングを続けることしばらくは何の反応も無かったですが、日が沈み、前日ヒットしたのと同じぐらいの時間になると、射程圏内でダツを追って何か巨大な魚がボイルし始めました。
さすがにこの人数で竿を出していたら誰かにヒットするだろうと思っていましたが、期待に反して誰の竿も曲がることなく時合いは終了。
宿へ戻り、午前中に釣った脂がのったカスミアジを肴にオリオンビールを流し込みました。
【最終日】
最終日も懲りずに暗いうちから港へ入りましたが、ダツの反応すらないまま、朝まずめを終えました。
朝食後は前日に反応が無かったものの高実績なエリアを攻めましたが、やはり無反応。
時刻は10:00前。
帰りの飛行機は14:45なので、片付けをしたり、シャワーを浴びたりすると、余裕を見て11時ぐらいには釣りを終えなくてはなりません。
残り1時間はカスミアジの反応があった一番魚影が濃かったエリアを叩いたものの本命の反応はなく、しかも納竿間際に不注意で駆け上がってきた波で全身ずぶ濡れとなり、ほうほうの体で磯から上がりました。
帰り道、2日前にドラマがあった漁港で着替えや荷物の片付けをしていたところ、タックルはもうすでに片付けてしまっているにもかかわらず、射程圏内でまたも大量のダツが何かに追われるボイルが発生。
もう笑うしかありません。
片付けが終わった後は、漁港で美しい空と海を眺めながら、海を渡る風に吹かれてしばらくのんびり。
3日間の旅の名残を惜しみました。
釣果的には今ひとつでしたが、元々釣れるかわからない思いつき釣行でしたので、恐らく死ぬまで忘れないであろう悔しいバラシがあったことやカスミアジの顔が見れただけでも十分過ぎますし、またローカルの方からとっておきの情報をいただくことができたので、今回の遠征も深く心に刻まれた良い思い出となりました。
次の遠征は急きょ決まった来月の男女群島。
それまでに身体もタックルも万全の状態に準備しておこうと思います。
スタッフ 西浦伸至
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