北の海で、サクラ咲く
●釣行日 :2018年4月14日~15日
●ポイント(場所):北海道 島牧村
●スタッフ 西浦伸至
●使用ルアー/セットアッパー125S-DR、撃投ジグ40g、撃投ジグエアロ40~60g
●使用フック/STX-45ZN#6、ジガーライト早掛#1~1/0、ジガーライトホールド#1/0
●使用タックル:ロッド/風神R110H、リール/セルテート4000、ライン/PE1号+スペーサーPE2号6m+フロロリーダー6号2m
●魚種/全長(cm):サクラマス 63cm/3.5kg
「いつか春の海アメ海サクラもきてください」と札幌在住の千葉栄治さんからLINEをいただいたのは、4/10(火)のこと。
本州を縦断する春の嵐の予報などの影響で、4/14~4/15の週末に予定していた富山湾のホタルイカすくい遠征の中止が決まった直後のお誘い。
今年は思うように九頭竜川へ釣行できておらず、きっとサクラマスの顔を見ることなく今シーズンを終えるのだろうなと思っていたので、当たり年の北海道海サクラのお誘いは願ってもないチャンス。
タイミングよくすっぽり予定があいた4/14~4/15に釣行されるということなので、ちょっぴり無謀な週末だけの弾丸遠征を決行することとなりました。
今回はスカイマークを利用し、4/14は神戸空港8:45発、新千歳空港10:35着、4/15は新千歳空港19:35発、神戸空港21:30着の航程を予約。
シーズン外だったので、余裕でチケットは確保できました。
この航程なら、土曜の夕マズメと日曜日の朝から昼までは竿を出すことができます。
スケジュールが決まればあとは逆算して準備を進めるだけですが、急な遠征だったので前日の夜まで準備に大忙し。
準備も遠征の楽しみ。
あれやこれや期待や妄想を膨らませ、フックやルアー、タックルを用意しました。
そしてあっという間に迎えた週末。
少し心配していた天気予報も、雨が降る程度ですみそうだったので意気揚々と北海道へ。
新千歳空港で千葉さんと合流し、小樽を経由して海アメと海サクラで有名な島牧村へ向かいました。
まだ雪が残る春の北海道の山景色を堪能していると、岩内町からは海岸線ルートとなり、サーフや磯で海サクラを狙うルアーマンやフライマン、ホッケやカレイを狙うエサ釣り師の姿を見ているうちに期待感は最高潮に。
最初は海サクラの雰囲気だけでも味わえたらそれでいい、なんて思っていましたが、いつしか何とか1匹手にしてやろうという気にすらなっていました。
ポイント近くで昨年盆の釣行の際にお世話になった荒道俊さんと合流し、荒さん一押しの小磯ポイントへ。
波気は若干ありましたが、追い風で小雨。
潮には濁りはなく、海サクラの良い条件はわかりませんでしたが、夕マズメを迎え、個人的になんとなく釣れそうな雰囲気はしていました。
ルアーはまず定番のメタルジグをと、撃投ジグ40gをセレクトし、ジガーライト早掛1/0で自作したリアフックをセット。
基本的に海サクラは表層だと聞いていたので、フルキャスト着水後すぐのリトリーブで攻めてみましたが、しばらく投げても反応がなかったので、いつも青物を狙う時のようにジャークしたり、早引きの後にフォールを入れてみたりを試すも、やはり反応はありません。
そのうち荒さんのミノーに立て続けに反応があり、前回はミノーのほうが良かったと教えていただいたので、湾岸青物で愛用しているミノーのセットアッパー125S-DR(フックはSTX-45#6に交換)にチェンジ。
青物を狙っているのと同じぐらいの感覚、潮の変化があればバランスを崩すような速度でリーリングしました。
しばらく投げていると、100mほど沖でサクラマスがジャンプ。
群れで回遊することが多い海サクラなので、跳ねが見えることは時合い到来のシグナルです。
集中して巻き続けていると、コツッという小さいアタリのあとにロッドが大きくしなりました。
フックは交換したばかりでピンピン。
ドラグは強めに設定していたので、大きく合わせることなく巻き合わせ程度でフッキング。
ヒットした魚はさほど走ることなく、イヤイヤするように首を振る感触が伝わってきます。
トラウト特有のローリングファイトが怖いので、強めのドラグ設定のままロッドパワーを活かしてゴリゴリと寄せました。
やがて姿を見せた魚影は、背中が鮮やかなブルーで、まるで青物のよう。
磯に近づくと急に横へ走り出しましたが、3フックのうち2本がフッキングしているのが見えたので、あまり焦ることなくネットイン。
初めての海サクラは、63㎝、3.5kg。
案内してくれた千葉さん、荒さんと握手を交わし、喜びを共有。
弾丸ツアーでここまで来た甲斐がありました。
釣らせてくれたお二人に感謝です。
残り時間はあまりありませんでしたが、欲を出してもう一匹を狙ったものの私には特に反応はなく、荒さんがお土産用にとホッケを投技ジグ40gのスロージャークで釣ったり、千葉さんが撃投エアロ40gで良型ソイを上げ、暗くなる前に納竿となりました。
翌朝は混みあった釣り場を離れ、人が少ないサーフからスタート。
サーフは飛距離が命なので、ジグがメイン。
私は撃投エアロ60gで遠投し、広範囲を探ってみます。
キャストしながらサーフを転々としていると、千葉さんが撃投エアロ40g黒金+ジガーライト早掛の自作シングルフックでアメマスをヒット。
サイズはさほど大きくはありませんが、コンディションの良い魚体。
こんな魚が国道沿いのサーフで手軽に狙える、北海道の凄さを実感しました。
しばらく探ったものの本命の反応はなく、まずめの余韻が残る中、昨日釣れた付近へ場所移動。
先に入られていた荒さんの知人が良型アメマスを釣られていたので期待しましたが、こちらも反応はありません。
午後から所用があるとのことで荒さんとはここで別れ、千葉さんと二人ポイントを探すことに。
数か所見て回り、有名ポイントの駐車場で海を眺めていると、サクラマスを持って帰ってきた方がいました。
話を聞くと跳ねはそれほどだったものの、朝はそれなりに回遊があった模様。
プライムタイムはとっくに過ぎていましたが、他に回遊している場所もなく、有名ポイントといえども時合いが終わって人が減っていたため、残り時間はここに賭けてみることにしました。
20分ほど歩いてワンド横の地磯へ到着。
しばらく投げていると、キャスト圏内でサクラマスの跳ねが見え、一瞬背びれも見えたので期待しましたが、誰の竿にも反応はありません。
残り時間が少なくなるにつれ、跳ねる姿を目撃する回数は増えましたが、時合いを外しているせいかやはり反応はなく、正午に納竿となりました。
今回海サクラに初めてチャレンジしましたが、感覚的には神戸湾岸ショア青物やシーバスに近く、意外に敷居は低い釣りだと実感。
人気があるのも納得です。
来春の再訪をすでに決めてしまいましたが(笑)、次はもう少し時間に余裕を持ち、じっくりと北の春を満喫したいものです。
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