明確だったヒラマサの時合い
●釣行日:2020年7月23日~24日
●ポイント(場所):島根県隠岐の島 島前
●名前:担当者2
●使用ルアー/ペンシル:BC-γ60-180、BF60-170、ジグ:撃投ジグストライク125g、投次郎20~40g
●使用フック/サイズ:ブループラッガー#6/0(2本×2本)、ジガーミディアムロック#7/0、STX-45ZN#4~6、ループアイシングル52M#1/0
●魚種/全長(cm):ヒラマサ65~70cm3匹、イサギ、アコウ、ガシラ
例年なら、毎春隠岐や五島、佐渡島などへ大マサを狙って釣行するのが私の恒例行事でしたが、今シーズンはコロナ禍の影響で全くチャレンジできないまま終わりました。
離島遠征は秋シーズンまで我慢するしかないと思っていましたが、6月末に島根県の隠岐が県外の釣り人の受け入れを再開したので、春の好シーズンは終わっていたものの、離島感だけでも久しぶりに味わいたく、7/23~7/24の1泊2日の磯泊まりプランで、隠岐の島/島前エリアへ釣行してきました。
渡船は浜吉丸さんを利用。
2時出船とのことでしたので、小雨がぱらつくなか同行の上野さんと1時過ぎには荷物を積み終え、検温と手の消毒の後に乗船受付を済ませて出船を待っていると、人数が揃ったのか2時前には七類港を出港となりました。
凪の海を北上し、船はまず海士町の豊田港へ。
オフショア組を下ろし、磯へ向けて出港するとすぐに船長から渡礁2番目が私達であることが告げられました。
すぐに船倉から自分達の荷物を引き出し、舳先近くにまとめておきます。
当たり前のことですが、自分達の順番になってから荷物を探すと他のお客さんの迷惑になりますし、忘れ物の原因にもなりますので、早めに集めておくのが吉かと。
船は港を出てすぐの松島へ。
底物の方を下ろし、私達は北端のホトケへ渡礁。
潮通しはよく、水深は沖で30mぐらいと適度にあり、過去に130cmを超えるヒラマサを目撃したことがあります。
渡ってすぐはまだ薄暗かったので、ゆっくりとタックルを準備しました。
1本目はPE6号+スペーサーPE20号+フロロ30号のプラグ用タックル。
2本目もプラグ用ですが、こちらはややライトなベイトタックルで、撃投PEフラッシュ4号+スペーサーPE15号+フロロ20号を。
3本目はジグ用で、PE4号+フロロ20号に撃投ジグストライク125g+ジガーミディアムロック#7/0をセットしました。
まずは活性の高い個体を狙って20cmのダイビングペンシルで様子をみますが、全く反応はありません。
しばらく投げてみるも潮が動いている気配がないので、ジグに替えて様子をみますが、やはり反応はなく、潮もありません。
「潮が無くても朝まずめならきっと食うはず!」とポジティブに考えたものの、二人あれこれして何も反応がないと、ハイシーズンならともかく、シーズン外とあってはなかなかモチベーションを維持できません。
それならば…と、少し早いですが、今回の裏テーマでもあるブレード付きライトジグでのイサギ狙いをしてみることにしました。
隠岐の潮通しが良い磯にはイサギがめっちゃ多いので、狙わないのはもったいないのです。
タックルはシーバスロッドで、メインラインはPE1号、リーダーはフロロ5号で、投次郎40gにマスクドスピンMを装着したSTX-45ZN#4をセット。
フルキャストして底から探ることにします。
キャストしてげんなりしたのは、あまりの潮の無さ。
ライトジグをフルキャストしても余裕で底がとれます。
イサギをライトジグで専門に狙ったことがないので、釣り方は正直わかりません。
棒引き、ジャーク、フリーフォール、カーブフォール、ボトム狙い、中層狙いなど色々なことを試していると、磯際からやや沖のボトムからの早めの棒引きでゴツンとイサギがヒット。
小気味良い首振りを堪能し、30cmクラスをゲットしました。
ヒラマサを淡々と狙い続ける上野さんを横目に「ついにパターン発見か?!」と一人盛り上がりましたが、1匹追加しただけで意外と続かず、そうこうしている間に潮が緩やかに動き出しました。
すぐにヒラマサ狙いに戻すと、ダイビングペンシルにバイトやチェイスが頻発するようになりました。
しかし「全く」掛かりません。
ルアーのサイズや種類を変えたり、シングルを使ったり、トリプルを使ったりしても同様です。
どのルアーにも反応するくせに、フッキングには至りません。
ポッパーやジグの表層引きにすら反応だけはします。
ベイトはシラスなのでしょうか。
かれこれ30回ぐらいはバイトやチェイスがありました。
こんな極端な状況は初めてで、上野さんと「なんなんこれ?」と苦笑いしながら投げ続けました。
9時頃、潮目が接岸し、潮が速さを増しました。
こういった変化は吉兆。
時合いの到来を告げる狼煙です。
集中して投げ続けていると、18cmのダイビングペンシルに先ほどまでとは明らかに違う勢いでバイトがあり、一発でヒット。
大きくはないものの、時折見えるイエローラインはヒラマサ。
ガッツリとフロント、リアフックのブループラッガー#6/0が魚体をとらえていたので、焦ることなく抜き上げてランディング。
サイズは65~70cmほど。
4本のフックのうち、3本がフッキングしていたので、さすがにここまで掛かればバラすことはありません。
魚を締め、クーラーへ入れ、しばらく投げるとまた一発でヒット。
流速が高活性の鍵だったのでしょうか。
その後もまたヒットし、上野さんにも同型が。
少し前とは嘘のような状況となりました。
そして沖にはヨコワっぽい紡錘形の魚体のボイルも発生。
誰の目から見ても時合いだったのですが…特に流速は落ちていないものの、しばらくするとアタリは渋くなり、魚はたまに反応するものの、全く食わなくなってしまいました。
そんな中、西側の浅場で何か小型の魚がボイルしたので、投次郎40g+ループアイシングル52M#1/0+マスクドスピンSを投げ、着底からの速引きで探ると、表層近くでヒット。
40cmクラスの良型イサギでした。
これも続くかと思いましたが、ボイルは遠のき、反応はなくなりました。
やがて潮は緩み、赤潮のような汚れた潮が流れるようになると、魚の反応はさっぱりなくなり、この日の釣りは終了。
予報では一日が雨降ったり止んだりでしたが、雨は少量で後半は日が差す時間もあり、暑すぎず、涼しすぎずと7月後半というのに快適な釣り日和でした。
…夕方までは。
上野さんはたまたま磯泊まり用品を忘れたので、一度帰港してから船で寝ることにし、私はクエとライトゲームを楽しみたかったので、このまま独り磯泊まりすることにしました。
するとのどかだった日中までとは一転し、日暮れから東風が強まり、雨も強まってきました。
仕方なく夜釣りを諦め、テントに避難しましたが、しばらくするとテント近くまで波が上がってきたので、万が一のことを想定し、強風の中、慌ててテントをしまい、横殴りの雨の中、ずぶ濡れになりながら波裏の安全な場所に避難し、寝ることすらできずに一晩過ごしました。
結果的にはテントが流されるほど波は上がりませんでしたが、もしもテントごと流されたら死亡する確率は高いので、私的にはこれが正しい判断だったと思っています。
しかしながら、上野さんと仲良く船で泊っていたらずぶ濡れにならずに済んだので、この日ほど自分の釣り欲を悔やんだことはありません笑
そして夜明けに迎えの船が来て、安全な風裏の磯へ移動。
渡ったのは大森島のメガネ。
風は見事なぐらいないものの、雨は容赦なく降り続けています。
帰りの便は9時と夕方がありましたが、さすがに一晩中雨風に打たれ続けていると身体が冷え切っていたので、夕方まで釣り続ける自信はなく、上野さんには悪かったですが、9時の便で上がることにさせていただきました。
まずはペンシルで様子を見ますが無反応。
そしてストライクを投入するも潮はスカスカ。
もしかして…と投次郎20g+STX-45ZN#6+マスクドスピンSをフルキャストすると、沖は水深30m以上あるのに、明確に底がとれるほど潮は動いていません。
朝まずめは青物狙いをしましたが、あまりにも潮が動かないのでイサギ狙いへチェンジ。
すると潮が全くないにもかかわらず、ガシラや40cmアップのアコウも混じって、沖でも磯際でも、速引きでも、スローでも、フォールでもコンスタントにアタリがあり、どう誘うのが正解だったかわかりませんが、とにかく9時の回収までの時間を有意義に過ごすことができました。
夏季シーズンはヒラマサの回遊にムラがあると思います。
イサギがいるエリアならお土産狙いが楽しめる磯も多いと思いますので、タックルボックスの中に小型ジグを忍ばせておいて損はないかと。
担当者2 西浦伸至
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