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2024.12.04

担当者より【釣れない釣りから、得られる多くのこと】

昨日は、青物と直接関係ない釣りの話しを
延々と書きました。

スポーツザウルス社の則弘祐さん(故人)と
河原でお会い出来たことは、実は後日談があります。

その翌年、今度は鳥取県千代川で
またもや、偶然お会いできたのです。

そのとき、則さんは数名の方と
河原の土手に腰掛けていました。
新円通寺橋あたりの、右岸の土手です。

まさかの偶然です。

わたしは友人のフライマンと2人で、
土手を上流へ歩いていたら、
則さんたちが休憩中というシチュエーションでした。

河原の土手、狭い通り道ですし、
しかもアングラー同士ですから、当然お互い会釈します。

遠目でも、その佇まいから
「もしかして、則さん? いや、まさかな、、
2年続けて遠路わざわざ山陰但馬まで来ないはず、、」

と、信じられない思いをもちつつも、
果たしてやはりそれは、則さん達だったのです。

わたしは、なにやら強い御縁を
感じずにはおれませんでしたから
「去年、円山川でお会いしました。
あのときはずっと後ろで釣りを拝見してた者です」と、
お話すると

「おおっ!あのときの!」と、
想定外に、にこやかにしてくださり、
わたしは自分の勤務先が
フックメーカーであることを明かし、
スティンガートリプルを担当していること、
また、特にサクラマス向けのST36や、
ちょうど試作していた46のお話しなどをしました。

どうやら、則さんの同行者はザウルスの社員さんのようで、
その方たちに則さんは

「おい、うちはオーナーさんのハリ(ルアーに)
つけてんの??」
と尋ねられました。

 

そういったことまではご存知なかったようです。

スティンガートリプルフックが
自社のルアーに採用されてないと知ると、則さんは、

「これだけ釣り好きな人がやってんだから、
今度いっかい(ルアーに)つけてやれよ」と!
土手に腰掛けたまま指示してくださってました。
サンプルを送ってくれ、とまで。

その後ほどなく、ザウルスさんに
サンプルをお送りしたり、しつつ、
モデルによっては弊社スティンガートリプルも
装着いただいたりという流れに繋がったんです。

自分の場合少し特殊なケースですが、
営業職でありながら、多くのフックを
デザインしてきました。
入社したころ、トリプルフックやジグヘッドなど、
製品がありませんでしたので、、。

もしかすると、世界的にも一人でこれだけ多くのフックを
デザインする機会に恵まれたのは、
珍しいケースだと思います。

そんなわけだから、自分が担当したハリを、
ザウルスさんのルアーに採用されるなんて、
とても嬉しいわけです。

単なる営業としてだけではなく、
それ以上に、熱がこもりました。

そういったことから、
当時ザウルス社員だった(現、スローテーパー)の
林さんとバス用フック「トップダブル」を
開発することになったり、
辺見さん(現シマノテスター)や、花木さん(故人)、
泉さん(当時ザウルステスター、現コマン代表)
といった方々との御縁にもつながったのです。
どんどん繋がっていきました。

 

人と人との御縁は、
ほんとに奇跡的なちょっとしたことですね。

河原での出会いだったりします。
そういうことが、続く。

もちろん、この撃投系の仕事でも、同じような経験を、
ほんとうに多く経験してこれました。

 

もう、ご存じないかたが多いと思いますが、
昔撃投DVDというものを撮りました。

カメラマンは私です。

撃投を通じて、目指したものは、
その頃から何も変わりません。

 

ルアーが、磯釣り文化の末席に置いてもらえることです。

 

スタートして10年ほど、最初はは業界的にも、
渡船屋さんなどの磯釣りインフラにも、
相手にされていませんでした。
そのころのことについては、
それだけで一冊本が書けそうです。

それが、いまとなっては一つのジャンルとして、
釣り人にも、業界にも、磯のインフラにも、
認識していただけているように思います。

少し、大切なお話しをします。
私にとっての大切なこと。
船に乗るにはお金が、正直かかる。
これは現実的なハナシです。

けれど、岸からなら、経済的な負担も少なくて済む。
ですから、人を選ばず、皆が楽しめる。
しかも素晴らしいことに、
1尾の満足感は疑いようもなく高い。満たされる。

プロセスも、手軽ではなく、
一定のハードルがあり(当時は特に)、
それすらも心地よい。

 

そういったことは、今でも、なにも、
一切変わっていません。

 

ふと気がつけば、当時のことを知る社員も
営業部にはもう、誰ひとりおりません。

現在中心になって頑張っている営業部メンバーは皆、
トリプルや、タフワイヤなど、もちろん撃投も、
それらが完成したあとにに入社してきた世代。
DVDがどうこうなんて時代ではないんです。

当時の開発のことを、色濃く知る社員は、
いまとなっては、
製造部の井上裕之氏のみとなってしまいました。

当時の記憶もすでに曖昧になってきてはいますが
没頭できてきました。

撃投ブログも
いつのまにやら撃投サイトへと、かっこよく(?)なり、
こうして、皆様にお立ち寄りいただける場になりました。

 

気が短く、飽きっぽい。そんな自分が、人生を通じて唯一

「継続は力なり」
を実感できたのは、撃投の仕事です。

そして、この撃投サイトでもあります。

ほんとうにありがとう。

 

●今季の撃投サイトのレポート、最終アップは
12月9日とさせていただきます。

それ以降は、年末まで、
すこし滞っていた皆様のレポートへの返信と
充てさせていただきます。

こうして日々いただくレポート、
自分は全て拝読しています。

昨日の中尾さんの五島レポートも、
今日 兵庫県豊岡の平井も
自分も渡礁したり、降りたりことのあるした
足場のことが書かれてたり、懐かしい。

数日前の、k段延長さんのレポートも、
ひしひし伝わってきましたし。
みなさんいい釣りされてるし、
それをここにレポートとして寄せてくれる。

日々の業務や、諸事に追われ、
それでも夜はアジング釣りに行きたくなったりで、
なかなかコメントへのカエシもできてない。

なんとか、そこをやりたいと思ってます。

まぁ、それは、自己満なのですが(苦笑)

求められてもいないことに、こだわっています。

※画像は、昨日からスタートしている
撃投タックルプロテクターの、入荷検品風景です。

早ければ本日から出荷スタートいたします。
ぜひ、良い釣りを、楽しんでください。

2024.12.04 11:15 | Categories:担当者より
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