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2016.06.29

ロックショアでこのサイズ

●釣行日    :2016年6月26日
●ポイント(場所):鳥取県鳥取市長尾鼻(切石)
●氏名     :平尾祐太

●使用ルアー/ジグ :他社製ジグ75g(AIMSメタルヘッドSL)
●使用フック/サイズ:カルティバSF40 サイズ4/0 ツインフック仕様
●魚種/全長(cm) :ヒラマサ 全長122cm

 
「ビッグフィッシュ=ビッグフックでなければいけない」

という訳ではなく、全てはバランスに尽きるのでしょうか。

先日の釣行で全くもって想定していない大型ヒラマサがヒットし奇跡的に取り込む事ができましたが、そこにはフック考察が絶対に欠かせない要素だと感じ、今回初めて投稿させていただきます。

 

僕は決してショアジギング経験が深い訳ではなく、釣友の諸先輩たちに色々と乞い釣りを進めてきました。
そんな暗中模索の中で、ジグの釣りに使用するフックだけにはこだわりができ初めてきました。どんな時でもカルティバ7/0サイズ、狙いがヒラマサの若魚だろうがサゴシだろうが、とにかくカルティバ7/0サイズを使うこと。銘柄そのものは対象魚によってよく変更しますが、とにかくサイズだけにはこだわっていました。
少しでも迷いを減らす意味もありましたが、万が一の80cm90cmが喰ってきても、7/0なら耐えきるであろうとの気持ちで選んでいたと思います。

それが今回、なぜか誰かにささやかれるように、SF40(SJF41)の4/0

サイズを、しかも普段はほとんどやらないツインフックでのセッティングを選んだのですが、間違いなくこの選択が功を奏したとしか思えません。前置きが大変長くなりましたが、また釣行記も長くなり申し訳ありませんが、以下自らのフェイスブック投稿内容を引用いたします。

 

 

**********

 

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人生の大きな転機を迎え、そこに加えて仕事が全くもってうまく回らず、しばらくの間大好きな魚釣りから離れていました。

そんなこんなで体も鈍りきった復帰戦、いきなり生涯に一度巡り合うかどうかのスーパーモンスターと戦うこととなりました!

これまでヒラマサ釣りには自分の持てる時間とお金の全てを賭け尽くした時期もあり、5キロ級以下ならなんとか主導権を握って抜き上げランディングまで行けるだろうと確信していました。しかしそんな思惑は微塵にも通用しない相手だと言うことは、掛けた瞬間のドラグサウンドですぐに分かりました。

数値は未計測ですが手で引っ張り出せない程度にまで固めたドラグ、それが煙が出そうな勢いで逆転して行きます。当然竿なんか起こせたもんじゃなく、ただただ高波で洗う水際まで引きずり込まれるだけでした。

 

でかい!でかい!

 

大声で同行者にサポート要請、ライジャケの首根っこをガッチリ掴んでもらって応戦に突入です。

非力な自分の筋力を補うようロッドだけは最高クラスのパワーを誇るものを使用していましたが、それがフルベンドしても浮かせることが出来ません。
しかし時折こちらに頭を向けるタイミングがあり、すかさずポンピングで距離を詰めては再び煙が出る勢いでドラグを鳴らし引きずり込まれます。当然サポーターごと引っ張られては体勢を立て直してもらい、波間を見てはギリギリまで水際に降りるの繰り返し。

やっとの思いで足元まで寄せるも、そこからの攻防がヒラマサの難しいところ。
決して根が荒いわけでは無い地元長尾鼻とて際で走られれば一発アウト。ギリギリまで耐えつつヤバい感触が走る前にはオープンベールでテンションを逃すこと5回6回、それでも数回根にリーダーが掛かるも運良く外れたりを繰り返し、やっとその姿が見えてきました。

 

まずい、デカすぎる、抜けんぞ…どうする…

 
当初のランディングポイントから予定を変更し、非常に危険ながら高波を利用してズリ上げるしか手段はありませんでした。すでに観念した様子の巨体を波間に漂わせ、ここ一番の大波に合わせて一気に引き上げ、凄まじい引き波に全力で耐える!

 

残れ!ライン切れるな!

 

天に祈るような、藁にもすがるような思いでした。

そして…スロープ状の磯場に辛うじてその巨体を残し、引き波は去って行きました。しかしすぐさま次の波が押し寄せ魚がさらわれるため、サポーターに竿を引き渡すや否や、濡れた磯場を滑り降りて巨大なエラに拳をネジ込み、迫り来る大波に片足を叩かれながら引きずりあげました。

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考えられん…ロックショアでこのサイズ、ましてや地元青谷町でこれに巡り合うか…考えられん…

 

酸欠で倒れ込んだのは言うまでもありません。

 

まだこの歳で集大成などと語るつもりはありませんし、この魚は高波だったことを含む全ての事象がラッキー側に働いてくれたから手中に収めた1尾ではあります。

でも、きっと二度とロックショアの大舞台からは手にすることができないであろうサイズ、大自然の中で生かされている事を強く感じました。非常に危険な状況だったことは絶対に忘れません。

サポーター横川さん、本当にありがとう。

わざわざ写真撮影のために飛んできてくれた水戸口さん、本当にありがとう。

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2016年6月26日

鳥取市長尾鼻

ヒットタイム12:00

ヒラマサ122cm 12.3kg

 

 

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先の佐渡オオマサの記事を熟読させていただきました、中でもサクラマスに対する熱量には込み上げるものがありました。僕自身もホームリバー千代川でサクラマスを追う端くれですが、いつもそのメモリアルフィッシュの傍らにはカルティバフックがあります。

 

今回オオマサのカンヌキを捕らえた4/0ツインという一見小さなフックセットも、オープンベール無くしては戦えなかった僕の体力面をフォローしてくれた完璧ベストサイズだったとしか思えません。

改めて、この先7/0そして9/0クラスのポテンシャルを引き出せるファイトができるような釣り師に成長したいと感じさせられました。

SJF41の釣り針としての強靭さ、そしてSF40の製品としての余りにもの完成度の高さ、オーナーばりスタッフの皆様に感謝の念が絶えません。

本当にありがとうございました!

2016.06.29 09:48 | Categories:撃投釣果投稿
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