この日のベイトは
●釣行日 :2017年7月1日
●ポイント(場所):島根県隠岐エリア
●氏名 :平尾祐太
●使用ルアー/ジグ :パニックペンシル
●使用フック/サイズ:SJF-41TN サイズ9/0
●魚種/全長(cm) :ヒラマサ 全長79cm
魚釣りをしていると、とりわけ想いの深い魚釣りというものに出会います。
僕にとって、ある時それはアオリイカだったり、サクラマスだったり、鼻曲がりの雄ヤマメだったり、
そして今はヒラマサだったり。そしてそれを追いかけるうちに、自らの中で魚釣りを「道」に比喩するようになります。
頑張っても頑張っても釣りたくても釣れない、なぜか分からない未知から始まる因果を紐解く旅のような、そんな道。
あまりに釣れなさ過ぎて、魚には人的な感情があるか、または釣り神様が鬼の形相で試練を与えているかと思うほどです。
それを乗り越えて手にした1匹は、狙っているサイズでなかった事など関係なく非常に感慨深いものでした。
それほどまでに、長い長い一本道だったのだなと、今でこそ振り返ってみることができるのです。
昨年奇跡的な10キロオーバーを手にしてから、次の1匹まで丸1年を費やしました。
意地になって隠岐釣行も今期既に3回目、しばらくまともにヒラマサ釣りに行けそうもなく、
スプリングサマーシーズン最終戦として臨んだ日でした。
この1年で得たものは多いと思います。早く次に繋げたいですね。
と、
このままでは余りにスピリチュアルな臭いがしてきそうなので、
僭越ながら少しだけ今回の釣りを考察してみました。
島根県隠岐の島での釣りでしたが、季節的にトビウオを意識したヒラマサを想定していました。
しかしながら実際は7~8cmほどのカタクチイワシが入っていたようで、
時間帯によっては盛んに表層まで追い込んでいるようでした。
プラグも大小浮き沈み様々持ち合わせてはいましたが、
実はこの日は強風10メートル以上が吹き荒れ、真横から全開で殴り込んで来る日で、
あまり小さなルアーを投げられる日ではありませんでした。
釣り初めてしばらく経ったころに水面まで出切らないチェイスが続けて数回あり、
瞬間的に止む風の隙間を縫ってはキャストを繰り返し、アジャストをかけていきます。
そして強く短い入力を主体の誘いに切り替えた頃、激しい水柱を伴い1発で引き込んでいくバイトが発生。
それを釣り上げて処理するうちに、前後しますが先ほどのカタクチを吐き出したため、
ここでようやくベイトの存在とサイズを知りえました。
ロングジャークではなくショートめの強い入力が良かったのは、このベイトのせいだったのかもしれません。
その後も似たようなアクションで誘い続けるも今一つ乗せ切れない反応が続き、
フックをSJF41からジガーミディアムロックの同じサイズに変え、
更に小さなシルバーのタコベイトを装着して誘いの質感を変えてみました。
するとまたも1発で咥え込むバイト、先ほどより一回り以上大きそうでしたが、
魚の挙動を制限しすぎたか、身切れのようなフックアウトでバラシてしまいました。
タコベイトのおかげで食ったのかもしれませんが、タコベイトのせいで小さなベイトを食う程度の口しか開けずに、
浅掛かりを誘発してしまったのかもしません。
フックサイズも併せて落とすべきだったかと反省しました。
フックが持つ魚を捕らえる以外の役目と、シルエットやサイズの関係性。横殴りの強風であることを忘れて、磯で熱くなれました。
長々と失礼致しました。
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