【担当者より】・夏の奄美トリップ・ショアGT ★青い空と、青い海と、水柱と
ちょっと遅くなりましたが、先月奄美大島にてGTを釣ったときのことを書きます。
自分はショアからの釣りに傾倒して釣りをして来ましたけども、もうここしばらくは長い間、
さほど魚のサイズにこだわりがないことに気がつきます。
デカイのが釣れたらもちろん嬉しいですけども。
なによりも大切にしたいのは、トータルで豊かな思い出です。
大きな魚たちは続けていれば、投げ続けてさえいれば、いつかはバイトがあるものです。
釣りをしてて心底有難いと思っているのは、釣りをしていたからこそ味わえる「思い出」が蓄積していくこと。
今回はたまたま運良く良い魚が釣れました。一切のくもりがないいい思い出になりました。
「夏の奄美」「晴れ」「青い海」「トップ」「デカイ水柱(渦)」「魚も釣れた」「仲間との共有」「元気にリリース」
そういった、自分の思うファクターが、すべて、全部、完璧に揃ったことなんです。
こんなことはあまりないです。
一切の思い残しがない釣りでした。
そういえば地元に帰ったあと、メールでやりとりしてて、現地のS君に言われました。
「来年は40キロですね!」
自分はこう返しました。
「いやいや、40キロなんてもうええって(笑)。それより10キロとか15キロくらいのが1~2尾トップにズバーーン!!ってバイトしてくれて、できたら元気なうちに逃がせたら、それでウマイ酒呑めるわ!」
と言ったんです。
S君は大笑いしてました。
まぁ、こういったことを言うと、なんですけども
「釣りは旅」ですから。
自転車でいけるような身近な海であれ
時間も、小遣いもやりくりしないといけないたまに行く離島であれ
広義には、思い出を重ねていくのが釣りという趣味なんだと思っています。
自分の旅なんですよ。
わたしはすでに奄美にも多くの思い出がすでに重なっている。
魚のサイズなんて選べない。竿を置かず、投げ続けるだけ。
魚は慈悲深く、たまたま自分のルアーに食ってくれた。
釣り上げた直後に、同行してくれた堀さんに言われた「おめでとうございます!20年越しですね」
「??、、20年 ?」
自分にとっては奄美はまだ5年目でしかなく、それもせいぜい年に一回を楽しみにしてるレベルです。
「20年って?」と聞き返すと
「諏訪瀬島からですよ」と。
あぁ、そういえば
はじめて堀さんと行ったのは、トカラの堤防GT。
当時杉田さんの「バー飛行船」が天文館にあって、その流れで
今屋久島で明日丸の船長やってる林船長や、ウズの新名さんと一緒に桜島でジグ投げてた頃だ。
「諏訪の瀬かぁ、、20年なんてあっという間だ」
堀さんはもともとのオフショアGTから始まって、ショアGTへと。生粋のGTマンの堀さんはそのままGTメインでやってきた。
彼の中では、あの諏訪瀬からずっと私とGTを完結させようと見守って(?)くれていたんだと思います。
次に挙げるのは、その堀さんが今回の釣りでの私を表現したものです。
少し、転載させていただきます。
★堀さんの書いた文章
「リベンジ? いや、チャレンジです」
吉成氏が、初めて奄美大島の磯に立ったのが5年前の2015年。
その年はノーバイトで2017年に、はじめてGTからコンタクトがあったのだが痛恨のフックアウト。
翌2018年に小型ながら、磯での初GTをキャッチし、2020年この魚につなっがった。
氏は、3年前のフックアウトがよほど悔しかったのか、当時の歯形のついたGTハリアーを、ここぞと言う場面で使用していたようだ。
ちなみになのですが、弊社TシャツのGTマークですが、「リリースすれば戻ってくるからリリースしてね」ではなく、
〔MISSED FISH GROW LARGER!!〕
〔逃した魚は大きく育つ!!〕
「バラしたGTは大きくなってまた釣れるよ」って意味で、今回の場合も、もちろん同じ個体ではないけれど、55歳にしていまだにチャレンジし続ける氏のスキルに合わせて、大きくなって帰ってきたのだと思います。
★次号ソルトワールド誌にて
歯形の残った、ハリアーを投げていたのは
悔しかったというほど、熱量のあるものでもなく、「釣れそうから」が、一番の理由でした。
実際の釣りに関する釣行レポートとしては
今回「SALT WORLD」が誌面を貸してくださるとの
事ですので、そこに書かせていただきます。
そこでは、堀さんが、単独で2尾をあげてからの奄美ショアGTや
地元ショアGTアングラーとのトライ&エラーの経緯などにもついても書かせていただくかもしれません。
ランディング直前、堀さんは私に聞きました。
「 重さ測りますか? 」
デカかったので、一瞬迷いました、恥ずかしながら。
けれど、数枚写真を撮って、リリースを急ぐことにしました。
写り映えなんて気にすることはできません。
そうやって、迅速に海に返せて、尾びれで飛沫を上げて青い海に帰っていった大小2尾のGTが、自分にとってとても喜ばしい
ことだったのは、地元アングラーとGTの関りを知っていたからに他ならないからです。
いまも元気に泳いでくれてると思います。
ひとまずの、ご報告として。
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