憧れの磯、男女群島遠征 2015晩秋編
11月21~23日、日中はキハダ、夜はクエを狙って担当者と長崎県男女群島へ遠征してきました。
ホントは佐渡へ行こうと計画していたのですが、いつのまにか良い時間のフェリーの予約が埋まっていたので断念。
馬場さんらが男女群島へ釣行されるとのことだったので、私たちもご一緒させていただくこととなりました。
仕事が終わるや否や、西脇市からあじか磯釣りセンターさんがある長崎県の平戸市へひた走り、翌早朝に到着。
無料の仮眠所で休憩していると、朝方に馬場さんらも到着し、しばらくの雑談の後、スーパーで食料を買い込み、11時からブラックヘラクレスへ荷物を詰め込みました。
いつものことですが、男女行の船には見知った方々が(笑)
数年前にはルアーで男女群島へ渡るなんてごく一部の酔狂なマニアしかいませんでしたが、この時期はルアーマンのほうが多いぐらいにまで客層が様変わりしています。
12時出船の予定でしたが、1名の方が集合に遅刻してしまい、約20分の遅れで出航。
遅刻は乗船する全てのお客さんに迷惑をかけることになるので、絶対に避けたいところ。
連休には高確率で渋滞が発生するので、遠征される方は遅くても出船の2~3時間前には到着するぐらいの余裕を持って釣行したいものです。
五島列島の南側を南西方向へ走り、五島列島が水平線に消える頃、進行方向に雄々しく東シナ海にそびえる男女群島が見えてきました。
黒崎付近から渡礁をはじめ、私と担当者は3組目に渡礁。
「てるちゃんのすべり」という中ノ瀬戸の北部に位置する磯でした。
遠くには名礁帆立岩やSOSが一望できます。
潮は左側へ勢いよく流れています。
担当者がトップから始めたので、私はジグを選択。
撃投ジグハイパー150g+ロック9/0で様子を見ます。
この海峡にはカンパチが多いので、数投でアタリがあるかなと思っていましたが、予想に反して青物の気配はありません。
トップも同様です。
投げ続けるも、アカハタがヒットしたのみで夜を迎えることとなりました。
夜はクエと虫ヘッドの時間。
男女の夜は、眠る時間が惜しいほど熱いのです。
ピトンをセットし、強めの石鯛タックルに30号のオモリとスーパークエを結んだワイヤー仕掛を準備。
エサはサバとアジで、数投毎にチェンジします。
虫ヘッドはシーバスタックルにPE0.8号、リーダーフロロ5号のパワータックルで大型魚に備えました。
エサは身持ちが良くべとつかず、手に臭いがつかないので手づかみでマキエができるオキアミボイルLLを使用。
クエ仕掛を投入し、アタリを待つ間、パラパラとマキエをしながら虫ヘッド2gを流していると、まずヒットしたのはアカマツカサ。
クエのエサ用にキープしておきます。
虫ヘッドでアカマツカサがコンスタントにヒットする中、潮が少し早くなったタイミングで何か大型魚がヒットするも、止めきれずにラインブレイク。
少しドラグを緩めて再チャレンジ。
数流し後にヒットしたのは尾長グレでした。
これが犯人かと思っていましたが、その直後には妙に走る魚がヒットし、上げてみるとなんとヒラマサ。
さすが男女群島だけあって、何がヒットするかわかりません。
昼間には青物の気配が無かったのに…。
クエ仕掛にはウツボが毎投当たってきます。
うんざりしながらエサを交換しつつ虫ヘッドを楽しんでいると、視界の片隅からケミホタルの灯りがいつのまにか消えていました。
「あれ?」と視界を石鯛竿に戻すと、ピトンが倒れそうになるほど竿先が水面へ舞い込んでいるではありませんか。
慌てて石鯛竿に飛びつき、竿を起こしてファイト開始。
何度も突っ込みを繰り返しましたが、運良く根に入られることなくやがてクエは水面へ。
こうなればあまりバレることはありません。
寝ている担当者に声をかけ、ギャフでランディングしてもらいました。
この1本で満足しましたが、エサも仕掛もまだまだ残っているので、時々仮眠しつつ、クエ釣りを続けました。
次のアタリは5時半頃でした。
エサのアジを放り込み、竿をピトンに置いて着底するまで道糸を送り出していると、水深の半分ぐらいの辺りで「コココッ」と小さなアタリ。
以前にもフォール中にアタリがあったことがあるので、クラッチを戻して様子をうかがうと、竿先が勢いよく海面に突き刺さりました。
今回は構えていたので、合わせと同時にゴリ巻きで一気に底を切り、海面に浮いたところでまた担当者に声をかけ、ギャフを打ってもらいました。
先ほどよりも小さいながらも十分に食べ応えのあるサイズ。
お土産はもう十分でしたが、余裕があったので物は試しとアカマツカサをエサにしてみたところ、まさかのクエのアタリがきましたが、エサに対して鈎が小さすぎたのか、しばらくやりとりしてまさかのフックアウト。
アカマツカサにはウツボがあまりちょっかいを掛けてこないので、クエを選んで釣ることができるかもしれません。
次回もまた試してみていと思います。
夜明けからはプラッギングでキハダを狙いました。
潮は昨夕よりは緩いものの十分動いており、魚がいたらヒットしそうなものですが、担当者に小型青物らしきチェイスがあったのみ。
しばらくすると潮がピタリと止まったので、裏本命のアカハタタイムがスタート。
PE2号、リーダーフロロ10号のタックルで、撃投ジグTGエッジ60gにブレードをセットし、ボトム付近をリフト&カーブフォールで攻めると、狙い通り一投目からアカハタがヒットし、45cmまでが入れ食い状態に突入。
アタリの多さに担当者と二人悦に入っていると、見回りの船が来たので慌てて磯替わり。
マグロの実績が高い沖の赤瀬か下の赤瀬へ行きたかったのですが、もうすでに人が入っているということで、船長オススメの磯・黒崎の鼻へ上がりました。
こちらの磯にも上がったことがないため、底の様子を調べようと継続してブレードを投げると、アカハタやフエフキダイ、ガシラがヒット。
他に謎の大型根魚もヒットしましたが、走りを止められずに瀬ズレで切られてしまいました。
もしかしたらクエだったかも。
潮が動き出したところでプラッギングを再開。
ルアーはSTX-68の2/0をセットしたポッパー14cmで、石垣島のパヤオで練習したスローポッピングを続けました。
できるだけ移動距離の短いポッピング、かつ潜らせ過ぎないよう慎重に。
ポーズは2~5秒と長くとりました。
「ポーズを長くとったほうが、デカいのがきやすいです」
石垣島のデプス船長の一言は、「ポーズを長くとれば見切られるのでは?」という私のキハダに対する考え方を一変させてくれました。
2時間ほど投げ続けた頃でしょうか。
突如担当者の沖150mほどでマグロがボイルしながら4回跳ねるのが見えました。
これはチャンスと集中して投げますが、マグロからの返事はありません。
ただ通り過ぎただけの群れだったのか…、と半分あきらめながら投げていると、ボイル終了から5分ほど経った頃、磯際から15~20m辺りで畳一畳分ほどの白泡を伴いながら小さく見ても50kgはあるキハダがバイトしてきました。
左から右へ。
大きな背びれを立てながらゆっくりと。
サメ以外なら人生の中で最も大きな魚のバイト。
あまりのデカさに足が震えました。
フックにはかかりませんでしたが、フッキングしていたらスプールを丸裸にされていた可能性が高い、掛かっても、まずとれないサイズ。
でも掛かって欲しかった。
担当者もバイトシーンの一部始終が見えていて、異様なデカさの尾鰭に圧倒されていました。
その光景を見せられて休むことなどできません。
日が暮れるまで延々と投げ続けましたが、マグロのバイトはそれ以降ありませんでした。
夜になると虫ヘッドで軽く遊び、クエを少し狙った後は、マグロのために体力を温存しようと早めに就寝。
天気が良かったのでテントはいらないだろうと甘く見ていましたが、夜中何度も蚊に刺されて寝つきは悪かったです(笑)
6時に巡回があるとのことだったので、4時に目覚めて一通りの片付けを済ませ、リーダーを組み直していると、1時間早く見回りがきました。
炊き立てご飯を受け取って状況を聞くと赤瀬はやはり空いていないので、移動せずにこの磯に留まることにしました。
そうと決まれば早めのご飯を済ませ、必要以外のタックルを全て片付け、最後の最後まで投げ続ける体勢を整えます。
普段なら投げないであろうポッパーが視認できないほどの薄暗い中、ウォーミングアップでもしようとキャストを始めると、2投目の5回目ぐらいのポッピング時に何かがヒット。
バイトは全く見えませんでしたが、さほど大きくないので、小型の青物かと思ってゴリ巻きして抜き上げるとまさかの小型キハダ。
意外と暗くてもヒットするようです。
急いで魚を締めてキャストを再開すると、着水と同時にバイトがあったものの乗らなかったですぐにポッピングすると、またバイト。
それはヒットしたものの、食いが浅かったのかすぐにフックオフ。
群れでいたのか、それから2回ポッピングした後にまたもヒット。
これはがっちり掛かったようで、時折ドラグからラインを引き出しながら走り回ってくれます。
多分10㎏ぐらいだろうと、勝負をかけるためにドラグを強く締めて強引なファイトに転じると、足元近くで突如走られてフックアウト。
恐らく口切れでしょう。
ドラグを締め過ぎなければ…と後悔。
まさかのモーニングフィーバーに「今日は爆釣だ」などと甘い考えを抱いてしまったのがダメだったのか、その後はいつも通りに無反応。
潮は加速を続け、水道へ流れ込む潮で大きな反転流が発生し、いかにも釣れそうな気配がムンムンしていたのですが…。
迎えの船は10時。
そのしばらく前に水道の沖500mほどのところで、カジキの群れが次々に跳ね回る壮絶なボイルを目撃。
釣り歴が長い担当者も、私もその光景は初めて目にするもの。
一度に4匹跳ねている瞬間もあり、男女群島のポテンシャルをまざまざと見せつけられました。
最後の最後に150~200mほど沖でマグロが単発で跳ねたものの、反応はなく終了を迎えました。
私の今シーズン最後の遠征はこれで終了(予定)。
今年はメモリアルなヒットやチェイスが何度もありましたが、残念ながらそのチャンスを活かすことができませんでした。
来シーズンの遠征に向け、タックルを揃えたり、ジムで身体を鍛えておきたいと思います。
当日は他に何組もルアーマンが上がっていましたが、皆さんそれぞれ思い出に残る釣行になったと思います。
その状況は恐らくこのブログに投稿してくださると思いますので(期待しています)、お楽しみに(笑)
担当者2 西浦伸至
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