春マサとの遭遇を信じて
●釣行日 :2018年
●ポイント(場所):長崎県近郊の沖磯、沖磯
フィールドテスター 岡 公一郎
●使用ルアー/ジグ:
ラピードF230・F160 / ローデットF180 / ポップクイーンF160 / リライズS130他…
オーナーばり 撃投ジグ / 撃投ジグレベル / 撃投ジグストライク
●使用フック/サイズ:
PLUG=STX58(#3/0 #4/0)STX-68(#2/0、#3/0、#4/0)SJ-41TN(#13/0) ブループラッガー(#5/0、#7/0、#9/0)
JIG=ジガーライトシワリ(#5 /0、 #6/0) ジガーミディアム ロック(#5 / 0、#7/0)
●他アイテム
撃投PEフラッシュ(#3、#4、#5)、ジギング組糸(240LB/180LB)、撃投ボディプロテクター、ゲームグローブ、撃投PEディスタンススプレー、フックバンド他…
●魚種/全長(cm):ヒラマサ
2018年春。春マサシーズン到来と共に、子どもら3人の卒業式と入学式や引っ越しで釣りに行くチャンスと有給休暇を存分に消化してしまった。
事前にわかっていた事ではあるが、いいタイミングの時に陸に居るのは少々つらいものがある。
というのも、今年の春の天候の荒れようにはいささかウンザリさせられてしまったからだ。
春の天候として、「雨の後は風」はセオリーなのだが、今年の「風」はちょっとした台風並みの風。
それも数日にわたって吹き続ける事が多かったのである。
せっかくスケジュールをやりくりしてもシケのため思った磯へ行けず、仕事の合間に入ってくる春マサの写真は非常に目の毒になってしまう。
そんな日々を過ごしながらも幾度かフィールドに立つ事が出来た。
1Stアタックはシケの為に予定の場所に行けず、近郊の沖磯への釣行となった。
夜明けのファーストキャストでペンシルの後ろに波紋が上がるがアタックするまではいかず、スレさせないようにこまめのタックルローテーションで誘い続けた。
潮はベストとは言えないが、過去の経験において「なんでこのタイミングで!?」というのが春マサのパターンだと思っている。海況がベストな状態でない時ほど集中をしておく事が大事だと思っている。
しかし、その日は結局ノーバイトに終わる。
今日の状況を整理し次回のアタックの為のプランを練る…
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2ndアタックはベタ凪の為、船は予定どおりのエリアへ向かった。
しかし、ベタ凪のお蔭で磯は満員御礼で上がりたかったポイントには先行者の影。
あえなくプラン変更を余儀なくされ「与えられた場所で出来る事をやる」パターンになった。
ただ、予定どおりに出て来ない春マサが相手なだけに、どこで何があるかはわからない。
とにかく「こんな場所???」という先入観は捨て、集中して気を抜くことなくキャストを始めた。
数投目、潮のヨレを漂うポッパーに何の前触れもなくシブキが上がりバイト音が聞こえた。
アワセは入れず素早くラインスラッグをとりながらロッドでプレッシャーをかける。
バイト後の動きからヒラマサだと確信し、瀬際に突っ込んで行く前にリフトアップ。
そしてあまり手古摺らせる事無くランディング。
[ランディングしたヒラマサの口内をSTX68#2/0が確実にフックアップ&ホールド]
サイズ的に「連発か!?」と思えたがその後の反応はなく、トップからジグ、シンキングペンシルでの誘い上げでコンタクトを狙うが一向に反応はない。
船長から「独立礁が空いた」との情報で瀬替わり。
3人上がれるのがやっとの「視界365度が海」という絶景の場所に上がり、気分一新周辺のリサーチを開始した。
「ベイトは確認できないが、潮は流れている…」
「ジグで探ると潮が効いているエリアもある…」
周囲をくまなく探り大まかな狙いどころを絞り込み、あとはヒラマサが差して来るのを待つばかり。
しばらくすると沖でベイトの跳ねがみえ、次第に雰囲気が良くなってきた。
「さあ、ソロソロ来るのか…。」一気に期待が高まる。
ところが、潮上から1隻の船が寄って来た。
オフショアのキャスティング船である。
だんだんと近づく船。確実に僕の射程距離に入り休憩を余儀なくされる。
「投げたら船に当たるよ」と、オフショアアングラーのお手並み拝見とばかりにロッドを置き「潮のタイミングは良いんだな…」と思いながらしばし観覧。
デッキの上では4・5人のアングラーがダイビングペンシルを放りこんでいく。が、ノーバイト…
活性が低いと判断したのか?船はポイントを数回流してから居なくなった。
その後、しばらくして同じ船が再エントリー。そしてノーバイト…
潮のタイミングは良いけど魚が差してきていないのか…???
キャスティング船は何度かエントリーしてきたが、散々投げても魚が出ないのでいつしか沖合へと消えていった。
太陽も高くのぼり全く反応が無い時間が続く中、信じられるルアーに交換し船が流したコースで誘い出しを続けた。春のパターン「なんで今?」「なんでこのタイミング?」を信じて…
回収30分前、信じたルアーに飛沫があがる。
特別にベイトが確認できるわけでも、ハッキリした潮目があるわけでもない。
誘い出しのルアーに誘われたヒラマサが飛沫を上げてバイトしたのだ。
この瞬間。この1発を待っていた。
まさに狙って出した魚だ。このパターンしか無いと思っていた。
それも散々オフショアで叩かれたコースで。(笑)
魚は一気に潜った。ヒラマサに間違いない。
エクストラハイギアのリールでもラインテンションをかけておくにはフルスピードで巻く必要があった。
だが、不覚…。もっと早くリーリングしなければならなかった…。
魚はテーブル状に張り出した瀬のブレイクにスタックしてしまい、狭い磯の上を移動して瀬から出そうと思った矢先ロッドはテンションを失った。
そんなにデカクはなかった。
しかし、「完全に誘い出した春パターンのヒラマサ」の顔を見たかった。
油断していたつもりはないが、それでもどこかに隙があったのだろう。
ブレイクしたリーダーを指先で触っていると回収の船影がみえる。
また今度。今度こそ…
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3rdアタックはシケ後の風の中となった。
またしても予定していた場所へはたどり着けず、近郊の磯へと上がった。
その日は10時ごろ満潮を迎える潮周りのため、過去において上げ潮の実績が高い場所へアプローチし
朝マズメのモーニングサービスに備え入念にチェックし夜明けを待った。
ルアーの着水が確認出切る明るさになりゲーム開始。
まずは丁寧に水面で誘う。
一番チャンスタイムだと思える朝マズメだが、前回の釣行の事もあるし先入観をすてて注意深く丁寧に誘うが反応はない。
何事もなく刻々と時間だけが過ぎ、時折吹く強風でラインメンディングがしづらい。
キャスティングポジション、タックル、リトリーブコース、トレースレンジ等…
手を変え品を変え魚を探すが、結局この日は一向に反応が無くゲームセット。
春マサの顔をみる事が出来なかった。
さて、次のプランはどうするか…
まだまだ春は終わらない。
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