96・寝る暇が無い釣り人泣かせの上五島を満喫
●釣行日
2024年3月27日
●ポイント(場所)
五島列島
●お名前
ひらこ
●使用ルアー/ジグ
マイクロワーム 撃投ジグストライク105g
●使用フック/サイズ
ファイアフック 4/0 ツイン
●魚種/全長(cm)
アジ/37cm ワラサ/68cm ヒラマサ/90cm
●釣果コメント
3月の最終週、北海道から上五島へ
仲間と二人でヒラマサを狙い遠征釣行をしました。
遠征釣行は人生初で、これまで釣りを始めて以来
「いつかは遠征に行きたい」と思いながら
道具をそろえて来ましたが、
いざ本番を見据えるとアレもコレも不安・・・・
仕事終わりに夜な夜な準備で、
1ヶ月もかかってしまいました(汗)
待ちに待った遠征当日、北海道から飛行機で福岡へ、
博多港よりフェリー「太古」で
新上五島町へと向かいました。
遠征初日は、朝からポイント探し。
レンタカーを走らせ、地元の釣具屋さん情報を頂いたり、
事前にマップで目星をつけていたポイントを
巡ったりしました。
普段、広大な北海道を走りまくっている自分としては
「島は積丹半島一個分くらいの小さな島だな」
と思っていたのは大間違い。
島の海岸線はジャバラのように入り組んだ構造で、
アップダウンも多く小さな島に無数のポイントと
魚がストックされている印象でした。
あっという間に初日の夕暮れが訪れ、
僕たちはとある漁港を訪れました。
常夜灯の下をのぞくと、30センチ程度の魚が
ベイトを追ってグルグル回っています!
それはおそらくアジ・・・
北海道で豆アジしか見たことがない自分は大興奮。
しかもよ~く見るとその明暗部には巨大な白い影・・・
アオリイカです。
「エギ投げる?ワーム?どうしよう・・・」
なんて会話しながら、アジを狙うべく
ワームを投げまくりました。
目の前にいるのに全然食わない。
それでもカルティバのマイクロワームの
グローカラーを投げていると、
やっとヒットに持ち込めました。
エギングロッドを絞り込む引きと、
走りのスピード感に感動しつつファイトし、
上がってきたはなんと37cmのアジでした。
アジング初心者が
尺を超えるサイズを釣ってしまうなんて・・・
五島のポテンシャルに感動です。
アジが吐き出した魚はトウゴロウイワシでした。
こちらのベイトも北海道では馴染みがなく、
「ルアーと同じ色だ!」
なんて話しながら1日目を終えました。
2日目は渡船でのロックショア。
天候の都合で渡船をお願いできるのはこの日のみ。
本番が始まりました。
磯に渡り、まだ薄暗い中、
青物用ミノーの釣りから開始しました。
テンションのかかったミノーが
今まで対峙したことがない大型魚に
ひったくられるのではないかと考えると緊張して、
これまでに経験がないほど
喉が渇いた朝マズメでした(笑)
マズメで簡単に釣れるほど甘くはなく、
干潮スタートで入った磯は
午前9時ごろに満潮を迎えました。
普段、干満差が20~30センチ程度しかない
北海道の日本海で釣りをしている身としては
200cm以上の上げ幅に面を食らう一方で、
これだけ分かりやすく潮が動いてくれると
ジグで感じるチャンスタイムは丸見えに感じました。
下げ始めの時間に入り、潮の流れが逆方向になった直後、
撃投ストライク105gが着底後、
中層に差し掛かるところで明確なバイトを得ましたが
フッキングまで至らず。回収した鈎には
青物らしきウロコだけが残っていました。
SNSで事前に見ていた釣果は
トッププラグが目立っていたため、
この時間帯まではプラグ中心に投げていましたが、
このバイトをきっかけに
ジグ中心の釣りに切り替えました。
この下げ潮で魚が入ってきたこと、
ジグのパターンを信じ投げ続けていると、
しばらくして、同じアクションパターンの
撃投ストライク105gで再びヒットに持ち込めました。
上がってきたのは4kg程度のワラサでした。
本命のヒラマサではなかったものの
青物が獲れたことに少しだけホッとしました。
その1本が出た後は下げの流れがさらキツくなり、
流れとは逆の強い横風が吹く、我慢の展開に。
魚の反応がないまま長い時間が過ぎました。
相方と
「次のチャンスが来るとしたら、
この下げ潮が上げ潮に切り替わるタイミングかな」
「でもその時間、船の回収来ちゃうね」
など話しながら頑張りました。
反応がないまま時間はあっという間に過ぎ、
気づけば16時。
渡船の回収時間は17時ということで、
片付けをしながらも釣りを続けました。
16時半ごろ、上げ潮のタイミングに入ったのか
急にどっと潮が動き始めます。
自分の右側に立ち位置を構える相方は
「急にジグが右に流されるようになった」と言います。
しかし自分は、左にジグが流されていきます。
今考えるとあの時自分たちの正面に
湧き上がる渦のような流れがあったのではないか?
とも思います。
そんなホントのラストチャンス、
回収のおよそ10分前、16時48分。
自分が相方に
「ラスト一投にします」とロッドを振りかぶった直後、
相方のロッドが大きく曲がりました。
瀬際でガッツリ潜った魚の正体は本命ヒラマサでした。
ヒラマサの口には、
撃投ストライクの「居つきトウゴロカラー」が
しっかりフッキング。
何とかランディングし相方が魚を手にした時には既に、
回収の船が近くまで来ていました。
急いで写真撮影、あたふたと後片付けを行い
二人とも放心状態のまま船に乗り込みました。
前日に漁港で見たトウゴロウイワシの存在、
トップからジグパターンへの展開、ラストのヒラマサ!
この先、釣りを続けていっても、
こんなドラマチックなことがあるか?と思えるほど
震える瞬間に立ち会えました。
それと同時にいつかは自分も大型のヒラマサを仕留めたい
という悔しさも海に残してきました。
残りの日程も、上五島は大きなアオリイカが釣れたり、
ヒラスズキにチャレンジしたり、
寝る暇が無い釣り人泣かせの島でした(笑)
出会う人々も本当に親切で、
最高のフィールドと人々に感謝でいっぱいです。
またいつか上五島でヒラマサをリベンジできることを願って!
長文失礼いたしました。
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