海アメ、海サクラショアジギング
北海道はトラウト天国、それは何も淡水に限った事ではありません。
イメージしにくいかもしれませんが、海に降りたサーモンやトラウトは栄養豊富な餌をとり、大きく成長して再び川へ遡上し産卵します。
サケやサクラマスは産卵一度で生涯を終えますが、それを複数回くりかえすエゾイワナ(降海型をアメマス)は大きく成長するとともに、釣りのターゲットとしての難しさを増していきます。
海アメマスを海で狙うことのできる時期はおおよそ11月~6月の初冬から春の期間。
サクラマスも地域差はあるもののおおよそ1月~6月とほぼ重なります。
北海道ではサクラマスは河川での釣りは一切禁止されています。
また、サクラマスを海で狙う場合には、水産資源保護法・北海道内水面漁業調整規則の確認が必要です。(アメマスは指定対象外魚種です)
北海道の冬は強風が吹き、海が荒れることも多く、海アメマスサクラマスを狙うアングラーにとって、飛距離によって広範囲をカバーできるメタルジグの有効性が大きいターゲット。
フックはリアアイにシングルフック、もしくは遠投段差フックやジグミノー段差フックをつけて狙います。
ダブルフックでアイを長くするとジグの動きが悪くなるので、潮の流れの強さやレンジによってシングルに替えるなどの細かな調整も釣果に直結します。
使用するジグは特に飛距離の出る撃投エアロ、泳ぎの安定した撃投ジグは必須。
渋いときにシークレット的に使うのが撃投レベルです。
同じ沿岸域を回遊してオキアミなどの他、イワシやサケ稚魚やイカナゴなどを捕食しているのですが、海でアメマスとサクラマスをジグで狙う場合、好反応を示すアクションが違います。
海アメマスは後方重心ジグやセンターバランスジグのスイミングとフォールを中心に狙います。
撃投ジグのようにただ巻きスイミングが安定しているジグを用いてのリトリーブでも反応しますが、圧倒的に中層付近でのゆったりとした上下の動きへの反応が良いことが多いターゲットです。
アメマスが射程圏内いるのに、ジグへのショートバイトが連発する時などは、撃投レベルの出番。
スイミングとジャーク、テンションフォールという撃投ジグと同じ動作でも、フォール姿勢とフォール時間の差によるものなのか、アメマスの反応は大きく違います。
サクラマスは表層を中心としたリトリーブへの反応が圧倒的に良いターゲット。
もちろん沖の潮目や離岸流を狙ってジグを遠投。
リトリーブするレンジを下げながら狙っていきます。
使用するのは、撃投ジグ、撃投エアロの2種類。
この2種はリトリーブ時のアクションが違い、ダントツの飛距離と表層を探れる撃投エアロは広範囲をサーチできるサーチャーとして、対して撃投ジグは持前の安定性により、離岸流の中でもしっかりとレンジをキープして引いてくることができるジグ。
ここというポイントでは、撃投ジグを使ってスピードとレンジを変えながら狙っていくことで、流れの中に潜んでいるサクラマスの群れを直撃することができます。
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