EXPERT TECHNIC

岸信直彦

疲れないライトショアジギング

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フィールドで長時間ジグをしゃくっていると、結構頻繁に「それだけしゃくり続けて手首疲れないの?」等々聞かれることがある。
その都度、「えー!まーくたびれない程度にボチボチ頑張っています!」などと答えたりしているのだが「実際は?」と言うと、「全く疲れない!」といっても過言ではない。

手首や腕に負担をかけず、長時間ジグをしゃくり続けるためのキモは、「力を入れないこと」だ。
私の場合は、リールのハンドルを左手で操作するため、右手でロッドをしゃくるスタイルとなる。ロッドに装着されたリールフットは小指と薬指の間で挟み、ロッドは「右手で握る」のではなく「右掌に乗せる」ようなイメージでホールドし、肘と手首だけを使いジャークするスタイルである。

ロッドを握る際、右手&右腕に力を加えるのは、キャストの時とフッキング~ファイトする時のみ。

25~40g程度のライトジグがメインということもあり、ロッドエンドを脇に挟んで半固定状態にする必要もなく、終始リラックスした状態でしゃくることが自然に身についているのだ。

結果、長時間のゲームにおいても、右手・右腕の疲労や筋肉痛に悩まされることは全くなくなった。

一方、リールのハンドルを操作する左手は、ハンドルを「左手で握る」のではなく、「左手の親指&人差し指で軽くつまむ」ようなイメージだ。

右手でロッドをしゃくることにより、あえてリールを巻こうとしなくても、上下あるいが左右のロッドの動きとハンドル操作をリンクさせることにより、たった2本の指だけのわずかな力だけで、十分こと足りるようになるのだ。

以上のことから、ライトショアジギングに限っては、握って操作するようデザインされた「ラウンドタイプ」のグリップではなく、軽くつまむようデザインされた「T字タイプ」のグリップがマッチしていると考えているし、実際に「T字」または「I字」のグリップを好んで使うようになった。

ちなみに、ターゲットがヒットした際には、親指・人差し指の2本に中指を加えた3本の指で、やや力を入れてリールのグリップをつまみやり取りしている。

 

ロッドを扱う右手の項でも書いた通り、力を入れるのはキャスト時(右手限定)とターゲットとのファイト時(右手・左手両方)のみ。

長時間キャストした果てのターゲットとのファイト時に、「腕がくたびれてシンドイ!」等々にならぬよう、常にリラックスした状態でのロッド操作&リーリングをマスターしてみてはいかがだろうか?

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2016.07.22 09:14
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