ライトショアジギング入門~タックル編
一昔前までは、シーバスロッドを流用し楽しんでいたライトショアジギング。
その頃、メインに使っていたロッドは、シーバスゲームで使用するミノーやバイブレーション等の操作性と感度に特化した、弾性が高くブランクがベンドしてからの返りが早いモデルだった。
このロッドを使ったジグゲームでは、ジャカジャカ巻きなどのアクションではなんら問題無かったものの、こと「ワンピッチジャーク」を多用する際などには、ベンドしてからの返りが早い高弾性ブランク特有の張りが災いし、水中でのジグがどうしても暴れ過ぎる傾向にあった。
そのため当時は、ロッドスペックとして表記されたルアーウエイトをよりも重たいジグ(例:10~18g適合のロッドで30gのジグを扱う)をセットし、キャスト時はロッドが破損したりしないよう気を配りながら、ジグの重みでブランクの張りを殺して使っていたものである。
現在、私がライトショアジギングで愛用しているロッドは、以前使っていた張りが強いモノとは真逆の低弾性高密度ブランクを用いた、よく曲がりベリーからバッドにかけての部分に適度なトルクを持たせた、ジグもシーバスも何でも違和感なく使えることを目的に開発された、ショアキャスティング用バーサタイルロッドである。
主に使用しているのは8ft6inchと9ft6inchの2本で、このロッドを使い始めてからは、10g前後~40gのジグまで一本でまかなえるようになった上に、水中のジグをしゃくる際の感触がとても心地よく、頭の中で思い描いたジグのアクションを演出できているように感じている。
いわゆる、ゲームに特化した「ライトショアジギングロッド」ではないが、自身のゲームには欠かせないアイテムの一つとなっている。
リールについては、ロッドとのバランスを考えシマノのC3000から4000番を使い分けている。
尚、私がライトショアジギングを楽しむ際には、ハンドルを「指でつまむ程度」の極めて力を抜いたスタイルを常としている。
そのため、ビッグゲーム系リールに多いラウンド形状のハンドルグリップではなく、ライトショアジギングに限っては、T字もしくはI字タイプのグリップのみを使用している。
ラインは、トータル的な操作性とボトムの取りやすさを優先し、フィールドの状況や想定したターゲットに合わせた、「なるべく細めのPEライン」をセレクトするようにしている。具体的には、シマノのC3000~4000番のリール数台に、0.6から0.8、1.0、1.2,1,5号までのラインを巻き、状況に合わせて使い分けているような感じだ。
また、このゲームに使いPEラインは、撚り数の多い柔らかいものよりも、撚り数が少ないやや硬めのモノの方が水切れもよくて向いているように感じている。
結果、8本撚りや6本撚りでなく、4本撚りのPEラインを好んで使うようになった。
4本撚りの方が安価な点もありがたい。
リーダーについては、PE0.6号には3号フロロ、PE0.8号には4号フロロ、PE1号には5号フロロといった自分ならではの基準を設けており、これまた状況に応じて太さや長さをアレンジし使い分けている。
尚、足元に沈みテトラ等がある場合や、ヒラマサやアカビラ(シオ)のヒットが見込める場合は、操作性やボトムの取りやすさよりも、「ヒットした魚を獲ること」を最優先させている。
この場合は、サゴシやハマチなどを狙う際よりも、ライン&リーダーとも1ランク~2ランクパワーのあるものをセレクトするようしている。
リーダーとジグとの接続には、ローリングスイベルとスプリットリングの併用がメイン。
過去、「ゲーム中にジグが行方不明に!」とか、「いつの間にかアシストフックが無くなっていた!」などといったケースを度々経験していることもあり、突然のボイルといった急を要すことがない限りは、開閉式のスナップ類は一切使用していない。
ライトショアジギングに限った話ではないが、ストレスなくゲームを展開するため。
あるいは、効率よくバイト~ヒットを得るためには、タックル全体のバランスが最も重要であると考えている。
現在の私がメインで使用しているタックルセッティングは、バランスの面でも「申し分ない!」と自信をもって言えるセッティングだ!
最後に、イージーアクセス&イージーエントリー可能な堤防や護岸等でのゲームが多いライトショアジギングだが、ライフジャケットは絶対に忘れずに着用してほしい。
■ロッド:C3 Shore8-1/2TZ または、C3 Shore9-1/2TZ(Bouz Production)
■リール:ステラC3000 または 4000(シマノ)
■ライン:ハードコアX40.6~1.5号(デュエル)
■リーダー:ザイト磯フロロ3~5号(オーナーばり)ほか
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